
しまなみ海道を走る
7月の3連休を使って家族で広島県へ旅行に行ってきました。
その目的の一つが「しまなみ海道をサイクリングする」というものでした。
「しまなみ海道」とは、広島県尾道市から愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの高速道路で、
因島(いんのしま)・生口島(いくちじま)・大三島(おおみしま)といった芸予諸島の島々を橋でつないでいます。
この橋の一部は、歩行者や自転車でも渡ることができるため、「サイクリストの聖地」と呼ばれ、世界中の自転車愛好家に人気とのこと。
私は日ごろ自転車に乗っているわけではありませんが、以前にテレビ番組で紹介されているのを見て、いつか経験してみたいと思っていました。
尾道をスタート地点にGoogleMapを使って走行距離とルートを計測。
今回は体力的な不安と前後のスケジュールもあって、しまなみ海道走破は早々に持ち越し決定。帰りは生口島を折り返し、因島からフェリーで尾道まで戻ってくる片道ルートとしました。それでも、いろいろ立ち寄る予定でおおよそ走行距離40km!連日の猛暑を考え、サファリハットに日焼け防止のアームカバーなど準備万端で臨みます。
さて当日はスタート地点の尾道駅で自転車をレンタル。たしかにお客さんには外国人が多く、海外でも人気のようです。
サイクリングルートは基本的にはフラットな街乗りですが、ところどころ高低差がある、ということもあって電動アシスト付き自転車(E-BIKE)をチョイス。
尾道を出発し、対岸の「向島」まで小さな渡り船で移動すると、そこからサイクリング開始です。
サイクリングの推奨ルートの道路の両脇にはブルーラインと呼ばれるラインが引かれていて、基本的にはそれに沿って走っていけば迷わないで済むようです。
時速20km前後で走行し、市街地を抜け、向島から因島へ。その道のりは、晴れ渡る空と白い雲、そして真っ青に澄み渡る瀬戸内海とそこに浮かぶ島々。暑さを除けば、思わず見とれてしまうような景色の連続でした。
しかし休憩を取りながらも、照りつける太陽と高低差のあるルートに、次第におしりや太ももの痛みが限界に近づいてきました。
最初は快調だったペダルも、次第に重く感じるようになり、もはや修業のように無言でひたすら自転車を漕ぐのみです。
フェリーの時間に間に合うか!という気持ちの焦りの中、約6時間かかって、ついにゴールの小さな港に到着。ゴールもやはり青い空と海だったのでした。
この時期は達成感よりも疲労感の多いサイクリングでしたが、またあの景色を見に、今度はぜひしまなみ海道走破にチャレンジしてみたいと思います。
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尾道から対岸の向島までは自転車と一緒に小さな渡し船で。 | 瀬戸内海のブルーラインを走行 |
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家族も無言でペダルを漕ぎます。 | ゴールは小さなフェリー乗り場 |