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OJTリーダー養成研修のポイント

公開日:2022年12月19日

新入社員のOJT制度を導入されている企業では、マニュアルを作成したり、OJTリーダー養成研修を実施されるなどの工夫がなされています。
ところが、特にOJTリーダー養成研修は実施時期や内容の組み立てが難しいようで、いろいろな質問を受けます。
それらについて、考えられるポイントを整理しておきたいと思います。


実施時期はいつが適切か?

「新人の配属先決定後~配属前」の期間が理想的です。
その職場に何人配属されるのかが決まってからでないと、研修に参加してもらうリーダーも決まりませんし、配属の初日には指導のための準備を済ませて新人を受け入れたいからです。
しかし、新入社員研修終了間際でないと配属が公表されないという企業も少なくありません。また、上記の「理想的な期間」が短かったり、新入社員研修の期間と重なってしまうことから、タイミングよくOJTリーダー養成研修を行うことには難しさがあります。
比較的上手くいっている企業の例としては、新入社員の研修の終盤で新人を現場実習に出しておいて、その間にOJTリーダー養成研修を実施するというパターンがあります。ただし、そのためには教育スタッフが複数いないと難しいでしょう。 新入社員研修中にOJTリーダー養成研修ができないとなると、必然的に新人の入社前か配属後に実施することになります。
できれば入社前に済ませておいたほうがベターだとは思いますが、配属までの期間が長すぎると研修に緊張感がなくなり、結局、配属日直前になって慌てて準備をやりだす、という結果になりかねません。
一方、配属後に実施するとなると、当然配属初日には十分な準備ができていないことになります。そのかわり、研修を実施するときには、自分が指導する新入社員と面識ができているため、本人を想定した指導計画が作れるというメリットもあります。

OJTリーダー養成研修の実施時期

内容面で盛り込むべきものは何か?

新入社員のOJTリーダー養成研修では、内容面でもいくつかポイントがあります。
新入社員のOJTリーダーには、比較的若く指導経験が少ない人が指名されることが多いようです。彼らの受け止め方はさまざまです。「どうして私が?」とか「面倒だな」という抵抗感を持っている場合もあります。「やれるかな」という不安を持っている人や、逆に自信過剰な人もいたりします。あるいは、新人の立場に共感を示さず頭ごなしの指導をしがちな人、ついつい虚勢を張って自分を大きく見せようとする人、逆に必要以上に面倒見がよかったり、言うべきことが言えずに馴れ合いになってしまうタイプの人など、実に多様です。
つまり、管理監督者研修と違って、リーダー適性が認められた人でなく、向いてる人も向いていない人もいろんな人が混じっているというのが特徴なのです。
そこで、OJTリーダー養成研修においては、まず新入社員の気持ちに立って、素直に向き合わせるという姿勢を持たせることが大切なポイントとなります。このために、自分が新人だった頃のことを思い起こさせたり、自分に指導してくれた中でよかった先輩、よくなかった先輩をあげ、どこがよくてどこが悪かったのかを考えさせるというセッションを設けることも有効な手段となります。
また、若いOJTリーダーは、自分自身がまだ成長過程であり指導を受ける立場にあります。新入社員に何かを指導するだけの十分な知識や技能、あるいは実績を積んでいないことも多いのです。そのため、新入社員に教える内容を自分も再確認し、整理しておく必要があります。研修の中では、すべての指導項目に対して整理をすることはできません。そこで、自分の業務の棚卸をしたり、職場の活動の全体像を整理したりというセッションを設けるのが効果的です。これは、新入社員に教えるべきことを洗い出すことにもなるので一石二鳥です。
このセッションの後は、具体的な指導項目の洗い出し作業、大まかな計画立案、主要な指導項目を取り上げての指導手順(レッスンプラン)の検討、実際の指導場面の模擬訓練など、一般的なOJT研修で行われるセッションの中で必要なものを組み込むとよいでしょう。

なお、できれば上記以外にも研修に盛り込んで欲しいポイントが2つあります。
1つは、OJTリーダー自身が上司との密なコミュニケーションをとる必要性を訴え、そのための仕掛けを盛り込むという点です。新入社員のOJTが上手くいくかどうかは、上司との連携がどれだけとれているかにもかかっています。そこで、上司に対し、新人への期待や育成方針について確認するためのシートを準備するのもよいでしょう。
もう1つは、OJTリーダーに指名されたこの機会を、リーダー本人の成長機会と捉えるように促すという点です。これには「やらされている」という意識のままでいるより、自分のためと思って取り組んだほうが効果があがるから、という面もあります。しかしそれだけなく、現実に指導経験は貴重な成長機会となりえます。そのことを本人たちにも十分自覚させることが、とても大切だと考えます。

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