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新人の役割を決めるための着眼点

公開日:2019年04月19日

職場に新たに配属される新人がどういう役割を担うか、これを決めるのは所属長の仕事です。 OJTリーダーを任命する前に、新人にはどんな仕事を、いつから担当させるかをあらかじめ決めておく必要があります。 それによって、OJTの期間や指導内容、あるいは誰をOJTリーダーにするかが決まってくるからです。
新人の役割を考えるために、以下の視点を参考にしてください。


基本的な業務と付随的な役割

新人の役割には、基本的な業務と付随的な役割(その他の役割)があります。
担当開始の期日は、それぞれの役割によって異なります。下表を参考にしてください。


内容 担当開始時期
基本的な業務 担当する職務
仕事そのもので成果が求められる役割
必要なスキルを習得する期間と担当開始時期が一致するように設定する
付随的な役割
(その他の役割)
職場生活など、直接的な仕事以外で新人が担当する役割 原則として、配属当日から何か1つは担当させるようにする

欠員補充か、増員か?

新人が配属される場合には、欠員補充の場合と増員の場合とがあります。
欠員補充の場合は、前任者の役割をそのままスライドすることになります。
あるいは、これを機会に役割のローテーションを図る、という考えもあるでしょう。
増員の場合は、以下のような考え方があります。

  • これまで担当者がついてなかった業務を新人に与える(例えば、営業の空白テリトリーを任せるなど)。
  • 現担当者がついている業務を新人と交代し、現担当者には新たに重要な役割を与える。
  • 他のメンバーでオーバーフローしている担当業務を少しずつ出させて、新人1人分の業務を構成する。

なお、欠員補充の場合でも、前任者がベテランだった場合などは、前任者のやっていた仕事をそのまま新人に任せるには無理があります。
いずれにしても、新人に役割を与えることで、他のメンバーの役割も調整する必要がないかチェックし、全体最適化を図ることが重要です。


具体的に想定する

新人が担当する「基本的な業務」については、新人の職種の中でどの領域を担当させるのか、具体的な部分まで想定して決めます。 例をあげましょう。

営業職の例
  • テリトリー、ルート、得意先など、顧客の担当を割り振ることで決める。
  • 担当商品、取り扱い可能商品で決める。
  • 新規開拓、配送担当、営業補佐などの業務内容で決める。
製造職の例
  • 2ラインの○○工程を担当させる。
  • 製品検査を担当させる。
  • ○○ラインのBチームに入れる。
事務職の例
  • 売掛金管理を担当させる。
  • 給与計算を担当させる。
  • 小口現金と顧客データ管理を担当させる。

新人の視点と職場の視点

基本的な担当業務は、以下のことを踏まえて決定します。

  • 新人にとって無理がないこと。適度な量と難易度の役割を与えるようにします。
  • 新人にとってのキャリアパス。新人が段階的に経験が積めるように配慮します。
  • 職場全体が最適になること。他のメンバーの役割シフトも行い、全体最適化を図ります。
  • 新人が配属されたのを機会に、全員が1段ずつ上の仕事ができるように担当業務の再配置をしてみてください。

なお、職種によっては、新人が最初に担う仕事が決まっている(キャリアパスが規定されている)場合もあると思います。その場合はそれに従ってください。

新人の向き・不向きもあるので、新人の担当業務は配属後に決めればよいのでは?という考えもあるかもしれません。
しかし、新人の向き・不向きがわかるまで何もさせないでおくわけにはいきませんし、それでは新人の特性はわかりません。仮に本人の適性がわかったとしても、新人に合う仕事を提供できるとは限らないはずです。

では何をさせるべきか、これを考えるためには、まず職場全体のバランスを考える必要があります。
職場にはどういう業務が必要なのか、誰をどう配置するのか、どんな業務を補強するのか......、そうしたことを踏まえて新人の担当業務をいったんは決めてください。
そうしてしばらく様子を見た上で、今度は本人の適性を踏まえて調整を行うとよいでしょう。まずは職場の必要性を考え、その上で本人の適性を見る、というステップです。

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