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2004年2月26日

音を見る

category : [旅行・海外生活

writer :[ち]

2月24日北京の人民大会堂にて
小澤征爾さんの指揮によるウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会がありました。

彼の指揮は、その体の動きがとても魅力的です。
音楽を誘導していく彼の手は、いえ、その体は、少し腰を落とした体勢で手や足が動きます。
それがなんだか日本舞踊と少し似ているような気がして、少なくともバレエに見えないところは「やはり東洋人だわ!」と嬉しくなりました。

残念だったのは、会場があまり音楽に適しておらず、特に私の席は後ろだっ たため、楽器の振動を感じにくいことでした。鼓膜や足底から伝わってくる振動を感じるのは、音楽会に行く醍醐味です。
しかも、周りの観客の態度が悪く、話をしたり、携帯を鳴らしたり、がさごそと物をいじったりと、なかなか集中して聞き入ることができませんでした。
それでも、小澤さんの動きに合わせ、心で体を揺らしながら曲を聞いている と、演奏に引き込まれます。
そして面白いのは、楽器の音が"見えてくる"ことです。
演奏者の動きに注目してい ると、メイン以外の小さな音や振動まで、それらの音を感じるようになります。たとえ周りがうるさくて聞こえなくて も、トライアングルや太鼓のわずかな音、ハープの柔らかい音やバスの低い響きなど、音というより音波のようなその音が見えてくるのです。
出番ではないときの楽器を調整している音まで聞こえる気がします。

人間は物事に対して、気になるとより感じ、気にならないとさほど感じないものです。
つまらない講義は講師の大声に負けずぐっすり眠れるのに、楽しい講義は寝不足でもしっかり聞けるとか......。
知らなければ食べていたのに、言われた途端に食べられなくなる嫌いな野菜が入った料理とか......。
あれが体にいいと聞いて実行すると、本当に体が良くなるとか......。
うそからでた真?、真だったから真?なのかわかりませんが、感覚は意識と深いつながりがあるようです。

今回の演奏会は、席がハズレだったので、リラックスよりも、集中力が必要でした。
しかし、かえって音楽を感じようと"見た"ために、印象の深い音楽会となりました。


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