わが家の「水」騒動

2025年 06月 13日
［ね］日常生活

令和の米騒動として、「備蓄米」が話題となっている昨今、お米が私たちの生活に欠かせないものであることを実感しています。
そんなある日の23時頃、自宅でくつろいでいると、入浴中の家族から「シャワーからお湯が出なくなったんだけど…」と呼ばれました。
すぐに浴室へ向かうと、確かにハンドルが空回りするばかりで、お湯が出ません。
「きっとハンドルと軸がうまくかみ合っていないのだろう」と深く考えず、ハンドルを力いっぱい引っ張ったところ、内部の部品を壊してしまったようで、今度はお湯が勢いよく噴き出してしまいました。
慌ててドライバーで止水栓を回しましたが、一向に止まる気配がありません。
（実は反対に回していたようでした…）

止まらないお湯に焦りながら、水道設備会社の緊急窓口に電話をすると、夜間対応は割増料金になり、また在庫部品の関係で対応できない可能性もあるとのこと。
「夜ですし、いったん元栓を閉めて、また明日ご連絡いただけますか？」という提案を受けました。
元栓を閉めるとお風呂だけでなく、台所や洗面所はもちろん、トイレの水まで使えなくなります。
そこで元栓を閉める前に、家の中で水を溜められそうな容器をかき集めて生活用水を確保することにしました。
防災用品のポリタンクやバケツのほか、鍋、やかん、水筒、空のペットボトルなど、思いつく限りの容器に水を溜めていきました。

翌朝、家族全員が出勤・登校に向けて、昨夜の貯水を少しずつ使いながら準備を進めます。
しかし、歯を磨いたり顔を洗ったりといった何気ない作業にも意外と多くの水を使うものです。コンタクトレンズを入れるために石鹸で手を洗うだけでも、洗面器半分以上の水が必要でした。
そんなこんなで貯水はあっという間に底をつき、家族から「お父さんが外にいて、元栓の開け閉めして！」と指示され、家の中から「はい、開けて〜」「はい、閉めて〜」という掛け声に従って開け閉めを繰り返す、非常に慌ただしい朝となりました。
幸い、その日の夕方には無事に修理も完了し、日常生活を取り戻すことができましたが当たり前に使えている生活インフラを失うことが、どれだけ不便かを改めて実感した、わが家の「水」騒動でした。