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ベランダの居候


[の] 日常生活

週末に会社に寄った時、ベランダをふとのぞいたら、なんと卵が1つ転がっているではありませんか。
それは鉄筋の上に直にそこにあるのです。カツン、コロコロという感じで。
しばらくすると、見覚えのあるキジバトが枝をくわえてやってきました。
......ああ、やっぱりあなたたちね。

実はもう1カ月半も前のこと、キジバトのつがいが巣づくりを始めたのに気付きました。
といってもそれはほんの数日だけでした。結局枝を5?6本集めただけで、すぐにいなくなってしまったのです。
ネットで検索すると、目の周りが赤い方がオスとありました。ということは、オスらしき方が先にいなくなり、メスだけがときどき巣に戻ってきてはしばらく鳴いていたのです。しかしやがてあきらめたのか、2羽とも見なくなったのでした。
いなくなってちょっと残念、でも半分はほっとしていました。住み着いてしまったら、ビルのオーナーさんやご近所には迷惑がかかるでしょうから。

それから1カ月。いきなり戻ってきたかと思ったら、もう産んでしまっていたわけです。
本当は追い払おうと思ってベランダに出たのですが、卵があるんじゃそうもいきません。
キジバトは樹上に目の粗い皿状の巣を作るそうですが、見たところとても皿になどなっていません。卵の周りに枝が散らばっているだけで、あまりに無造作です。
強風が吹いたら間違いなく卵は転がり落ちるでしょう。

しばらく観察していると、最初はメス(たぶん)だけが枝を運んでは卵を抱いて、と忙しそうにしていました。が、そのうち怠け者の放浪亭主も枝をくわえて戻ってきました。
調べたところ、本来巣材を運ぶのはオスだけだそうですが、緊急事態につき協働作業をせざるを得なかったのでしょうか?
それにしても、普通はある程度巣を完成させてから産むんじゃないでしょうか?でも彼らは卵産んでから、やっと本腰あげて働きだした感じです。さては、できちゃった巣づくりってヤツでしょうか。鳩の世界もいろいろなんですねぇ(以上、勝手な妄想)。

数日かけて5?6本だった枝が、少しの時間で10本くらいになりました。でも、今さら卵の下に枝を敷くことはできません。そりゃぁそうでしょう、無理だって、と隣で突っ込みを入れるのですが、当人(?)たちはムダに頑張っています。枝を運んできたはいいけれど、卵の上にかぶさってしまって始末に困っているうちに、オーナーの駐車場へぽとり。あーあ。
仕方なく、1階の駐車場に降りて小枝を拾い集めて捨てました。世話が焼けます。

困ったもんだなぁと思いつつ、でも実はひそかに楽しみでもあります。
オーナーさん、無事にヒナが生まれて巣立つまで、今回はどうぞ見逃してやってください。ときどきは朝早く来て駐車場を掃除しますから(たぶん)。

キジバト 転がった卵
こちらは働きものの方。枝はだいぶ増えました。 ポツンと置き去りにされた卵。親は節句働き中?
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