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2004年6月21日

初めての出産(1)〜トラブルを乗り越えて〜

category : [イベント

writer :[よ]

今年の4月、初めて出産しました。

友人たちは何も問題なく妊娠、出産をしているようにみえたので、私も順調だと信じて疑わなかったのですが、実際はトラブルの連続でした。

妊娠したかな?と思ったときから出血がみられ、「切迫流産」という流産の危険を伴いながらしばらく家で安静生活を過ごしました。
その間つわりにも苦しみ、常に「乗り物酔い」のような吐き気と戦う日々が続きました。
また新年早々、切迫流産が悪化し入院することにもなりました。

妊娠5カ月をすぎ、やっといわゆる「安定期」を迎え体調も落ち着いてきて、もう大丈夫だろうと仕事を再開したところ1カ月月もたたないうちに大出血し、再度入院をすることになりました。
「切迫流産」とは流産の危険があるが、安静に過ごし適切な治療を受ければ助かる見込みがある状態です。
前回は5日間の入院で終わったので、今回もしばらく安静にしていれば大丈夫だろうと思っていました。

しかし、入院して5日を過ぎたとき、「破水」してしまったのです。
破水とは、出産するときに起こる症状ですが、私は妊娠5カ月で起きてしまいました。
それは出産がはじまることを意味しますが、5カ月で子供が出てきても未熟なため生きることができません。つまり流産を意味しています。
幸い破水の症状が軽かったので、そのときには流産にならなかったのですが、先生の診断は「母子共に助かる見込みは20%」ということでした。

まさか安定期に入って子供を失うことになるかもしれないなんて......。先生の言葉に頭が真っ白になりました。
しかしせっかく授かった命、決して殺すわけにはいきません。治療はひたすらベッドで安静に過ごし、流産を防ぐための薬を24時間点滴注入すること、それだけです。トイレと洗面以外歩くことは禁止、診察するときのみ車椅子で部屋から出ることができます。食事はすべてベッドに座っていただきます。お風呂や洗髪も禁止で、体は看護師が拭いてくれましたが、髪の毛は5週間洗えませんでした。本やテレビを見ることは許されましたが、意外と疲れるのでそれも怖くてできませんでした。少しでもお腹に力を入れると赤ちゃんが出てきそうで、なるべく声を出さないように、笑わないように、ひっそりと過ごす毎日。それでも子供の命を守るため耐えるしかありません。

結局それから2カ月半、出産するまで安静入院は続き、奇跡的に妊娠8カ月目で1334グラムの超未熟児を出産しました。
子供はすぐに未熟児科に入院し、しばらくは保育器での生活となりましたが、もう助からないかもしれないと診断された日を思えば、たとえ小さくてもこの世に生まれてきてくれたことは本当に運が良かったとしか思えません。

自分以外のもう一つの命への責任を背負いつつ、流産にならないようビクビク過ごした日々を乗り越え、今は授かった命へ感謝の気持ちでいっぱいです。

最近親による子供虐待や子供間でのいじめ、遊具での事故など、子供の命にかかわる事件をよく耳にしますが、このように苦労してやっと子供に会えた私にとっては考えられない、とても許せないことです。今回の出産をとおして命の重さ、大切さを改めて実感しました。


朝日 お守り
誕生した日の朝日(改装工事中の病院より) 入院中は友人から送られたたくさんのお守りを片時も離さず安静に過ごしました。

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