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波にあらがうような


[が] 勉強・読書

本が好きです。本を通して誰かの創造した世界に浸ったり、自分にはない感性や考え方を感じるのが好きで、一時期は溺れるように読みふけっていました。本から学んだことは、私の人生で大きな割合を占めているとよく感じます。

最近は、小説や新書などの活字が多いものよりも漫画を読む時間が増えました。月に何冊も購入しており、作品に触れるたびに自分の世界が広がっていくように感じています。

さて、私にはささやかなこだわりがあり、本を購入するときは決まって紙媒体のものを購入しています。近ごろ、電子書籍がかなり一般に浸透し、電車の中などで見かけることも多くなりました。電子書籍はたしかに便利なものです。紙媒体のものはスペースをとりますし、持ち運びには不便です。紙媒体と電子書籍を比べれば、この2点だけでも電子書籍は革新的なものに思えます。事実として、ここ数年間のデータを見ても紙媒体のものは電子書籍に市場を譲りつつあります。紙の出版物の推定販売金額は14年連続でマイナスだそうです(公益社団法人全国出版協会、出版月報2019年1月号より引用)。

ではなぜ私が紙媒体のものを選んでいるかというと、その理由はふたつあります。まずひとつは、実物という手に取れる形で所有欲を満たせるということ。もうひとつは、紙媒体でしか味わえない感覚を通して読書を楽しみたいということです。

手に取ったときの重さ、ページをめくるときの感触、新品の紙の匂い、経年や日焼けで劣化し変色した紙の色、折れたページ。同じ状態のものはひとつもなく、それぞれに異なる表情を持っています。私は特に劣化した紙の色が好きで、同じ空間で同じ空気や時間を共有して一緒に歳を重ねたんだなぁと感じることがよくあります。また、本屋に足を運び、何を買おうかと本棚の前で迷う時間さえも、読書をより豊かにしてくれるスパイスであると感じます。これらが利点かどうかは人によると思いますが、私にとっては紙媒体でしか味わえない大切な読書体験で、紙媒体のものを買うもうひとつの理由です。

先月、ふと立ち寄った横浜駅の有隣堂という大きな本屋で、思いがけない出会いがありました。ずっと買おうと思っていてなかなか手を出さずにいた漫画が、なんとサイン入りで置いてありました。まさに一期一会、この機会を逃したら二度と手に入らないと思い、購入しました。内容も非常におもしろいものだったので、とても満足しています。
私にとって初めてのサイン入り。これもまた紙の本のおかげなのでした。

サイン パレスメイヂ
初めてのサイン本です。 パレスメイヂ全7巻、おすすめです。
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