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2003年11月12日

フランス旅行記〜危険?!な体験〜

category : [旅行・海外生活

writer :[ち]

昨夜あまり眠れず、朝から気分が悪かった友人は、シテ島から部屋へ戻ることになりました。
私は、また1人でパリを探索することにします。

今いるシテ島からルーブル美術館の北側の道を西方面に歩いていきました。進んでいけば「アンジェリーナ」があるはずです。"モンブラン"が有名で、日本でも各地に支店があります。パリでは"ショコラ"(ココアドリンク)も有名で、私はここで一休みする予定でした。ショーウインドウにはおいしそうなケーキが並び、お目当ての"モンブラン"も私を待っているようです。メニューを見ると、紅茶代、ココア代が8ユーロ(※)くらい......。モンブランの5.56ユーロを足したら......。金欠になりそうな私は喫茶をあきらめ、モンブランだけ買いました。
お店の前にはチュイルリー公園が広がっています。あいにく小雨でしたが隅の方まで来たら雨もあがったので、ここで一休みをしてモンブランを味見します。
濃厚なマロンの味の中に、さっくりとしたメレンゲクリームが入っていて、意外にあっさりしています。ちょっとのつもりが半分も食べてしまいました。

さて、そろそろ......と思っているところへ老人が私にあいさつしてきました。「ジャポネーゼ(日本人)?」と聞いて、私の隣に座るので「ウィ(はい)」と答えます。
「私、マティオ、日本人の友人いるよ」と日本語で話し、日本の地下鉄カードなども見せはじめました。身なりもきちんとしていたし、むげに冷たくしてはいけないだろうと思ってしばらく話しました。フランス語で「ピジョン」は日本語で「あと」だろうとか。(フランス人は"h"の発音ができないので、"hato"も"ato"になってしまうのです)
彼がマドレーヌ教会へ行こうと言うので、席を立ちます。私の手をしっかり握り、うれしそうにしています。老人の楽しみ?を裏切っても悪いので、振り払うのはやめました。
教会から出て、私が別れを言おうとすると、彼も「ありがとう」と言いながら私を抱きしめます。そして両ホッペにチュ!「......(私)」
これも西洋のあいさつだから仕方がないと思い「じゃあね......」と私は歩きだします。
ところが自分も一緒に行くと言います。片言の日本語とフランス語で言われても意味がよくわからず、ひょとしたら「ずっと自分は一緒に行くよ」と言っているのかもしれません。そして何度も私にキスのあいさつをするし、手もずっと握られています。おまけに自分は外人を案内してあげている親切な人と思い込んでいるのか、「マティオ、グー!!(ボク、マティオっていい人ネ!)」としきりに言っています。適当にやり過ごしていた私も限界です。まだよく知らない老人の熱い態度に少し恐怖感も覚えはじめました。
凱旋門の手前、「プチパレ」近くに来たところで私は「友人と約束があるから、ここでバイバイね」と言ってなかば強引に別れを告げました。彼もしぶしぶバスに乗って去って行きました。

さて、気を取り直して次の場所「市立近代美術館」へ向かいます。
シャンゼリゼ通りを通っていると、今度は中国人に話しかけられました。「can you speak English?」と聞くので「可以用中文説話(中国語でどうぞ)」と言うと、彼女はうれしそうに「あのルイ・ヴィトンの店で、私の代わりに財布を買ってきてくれない?」と言います。
「?......?」
さらに説明を聞くところによると、彼らは、フランス国内のブランド品はパスポートを提示して購入します。国外で買うよりは安くすみますが、1人1品までしか購入できません。彼女はすでに1品買ってしまい、友人のおみやげにまだ欲しいが、店に入れてももらえないのだとか。
そこで通りがかりの外人に頼んで、代わりに買ってきてもらおうとしていたのです。
久々の中国語に気を許したのか、私はOKを出しました。彼女はちゅうちょすることなく私に800ユーロも渡し「この柄の茶色の財布ね、大きさは何でもいいから」と言います。
お店の中は観光で来たらしい日本人がいっぱいいました。しかし、私のようにスポーツシューズにリュック姿という人はいません。急に場違いな様子の自分が恥ずかしくなり、さっさと用事を済ませました。
お店を出て、さきほどの中国人に品物とおつりを返します。「ほら、間違いないでしょう?」とおつりを数え、確認しながら渡すと、「なんてまじめな子!親切にありがとう。空港での払い戻しになる分はあなたにあげるから」と言って去っていきました。
少しお金がもらえるの?!と期待した私でしたが、税関手続の際、品物を見せないと払い戻しができません。
「800ユーロを預かったとき、そのまま逃げてしまえば良かったのに」と後日友人は言いました。確かにこの危ない世の中で、なんて親切な私でしょう。
今思うと、せめてその場で手間賃でももらっておけば、次の日におこる金欠に悩まなかったかもしれません。

また気分を取り直して美術館を見た後、前の日に閉まっていて買えなかった"おいしい"と人気のパン屋さんへ行きました。
変な1日でしたが、最後はおいしいパンの香りで幸せになりました。
カルネー、マドレーヌ、フィナンシェ、クロワッサンを買って帰り、友人が作ってくれたバジル、トマト、マッシュルームのサラダを食べました。


※参考 1ユーロ=約145円  (平成15年9月 旅行時)

■菓子ボックス.com「サロン・ド・テ アンジェリーナ」

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