（しばしの）お別れ遠足
この春、近くに住んでいた同郷の学生時代の友人が、こちらを引き上げて実家に戻ることになりました。
もろもろ事情があるわけで、引き止めることはできません。
少し前から、もしかしたら……と聞いており、それとなく覚悟はありましたが、実際に決まると不安で寂しい。
彼女とは大学からもう35年の付き合い、学生時代は、夏休みなど長期休暇のたびにもう１人の友人と3人で、車であちこち旅行しました。
今のようにインターネットも携帯電話もない時代、旅行の情報雑誌など紙媒体を頼りに綿密に計画を立て（てくれたのは友人ですが）、ときにホテルが見つからず車中泊。（の予定が、銭湯で知りあった親切な方の家に泊めていただいたり）
ハプニングさえ楽しむ、そんな貴重な経験を共に重ねてきただけに、身内と離れるような寂しさが募ります。
学生時代のように長い旅ではないけど、新生活のはなむけに近くに遠足でも、と小春日和の日曜日、近くの葉山に出かけました。
同じだけの年月を重ねた私たちは、ビール片手に共通の悩みである自身の体の変化や親の介護などに互いに耳を傾け……。
ぎっしりと詰まった学生時代の旅行スケジュールに比べると、ゆったりとした時間が流れます。
私の最近の悩みは、地図が読めずにいつも道に迷うこと。遅刻を防止しようとかなり早く家を出ても「駅から3分」のはずの目的地にさえ30分以上迷う始末、到着するまで冷や汗の連続です。
そんな悩みを話すと、友人曰く
「え？？［よ］は、地図をどんどん読んで、あちこち行けてたじゃん！昔はカーナビなんてなかったけど、いつも冊子の地図を片手にはじめての土地もすいすい移動していたよ〜」との証言が！
そ、そうだっけ？、と自分が一番驚きましたが、今はすっかり失ってしまった「道に迷わない私」を知ってくれている友人に感謝感激。
「そうだ、やればできるはず！」と思い出話で自信を取り戻したりするうち、あっという間に遠足は終了です！
友人は、仕事の関係で今後も定期的に関東に来る機会があるようで少し安心しつつ、笑顔で手を振りしばしのお別れとなりました。
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| 天気に恵まれ、遠足日和！ | 5Sをすると、33年前の 旅行スケジュールが出てきました。 |
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| おとなのゆったり遠足には ゆったりランチ！ |
ビールで思い出話に花が咲きます。 |
