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category : [食・健康]
writer :[ち]
青山椒の塩漬を買ってきました。
パックのフタを開けると、香りがやわらかに鼻を刺激します。
急に懐かしい気分になりました。
中国では乾燥した山椒をいつも食べていたからです。中華料理には欠かせない香辛料の1つです。
まだ慣れていないころは、粒を食べてしまい「あわわ、食べちゃったー」と思っていました。しかし、今は好んでそれを口に運んでいます。自分でもちょっとした炒め物に使いますし、しばらく食べていないと食べたくなります。
青山椒といえば、日本では「ちりめん山椒」が代表的な料理です。
奥歯でかむと、"しゃくっ"と軽快な感触があります。
そのうち、舌の先から奥の歯茎までがしびれてきます。だ液がジュワーっと出てきて口中に刺激が広がり、 しばらくは他の料理も違う味に変わってしまいます。
しかし、そのしびれた感覚がくせになって、また1つ、また1つと食べてしまいます。
中国に行く前は、あまり食べたことがないと思っていました。
しかし、考えてみればウナギの蒲焼きを食べるとき山椒の粉や葉をふりかけますし、今までもちらし寿司やお吸い物など、さまざまな料理に山椒の葉を使っていました。
同じものでも、乾燥したり、粉にしたり、葉だったりすると違うものに思えるものです。
この山椒の刺激を受けると、身体が"しゃきっ"としてきます。
じめじめした梅雨にぴったりな気がして、いろいろ楽しんでいます。
日本で使われている香辛料は他にもたくさんあり、食欲増進や消化促進などさまざまな効果があります。