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2006年5月 9日

勉強代は28350円なり!

category : [子育て

writer :[よ]

勉強代は28350円なり!

いつかはこんな日が来るかも!と嫌な予感はしていました。そろそろ対策を考えなくては、そう思っていました。
しかし何もできないままその日はやってきました。
それもさくらの2歳の誕生日の朝、突然......。

さくらは最近窓サッシの鍵をかけられるようになっていました。
私たち大人がするのをじっと見てマネをしているのでしょう、でも彼女にとってはそれは遊びの一つ。 できるようになったのはまだ寒い時期だったので、サッシを開けるのはベランダへ洗濯物を干すときくらいです。
私がベランダに出ているとき、さくらは得意そうにサッシを閉めては鍵をかけそうになったときがありました。しかしいつもその直前に気づき、あわてて部屋に入っていたのでした。

少し前、小さな子を持ついとこからこんなことを聞いていました。
「洗濯物をベランダで干していたら、子供がサッシの鍵をかけてベランダに閉じ込められたんよ。あわてて隣の奥さんをベランダ越しに呼んで主人に連絡してもらい、家に帰って鍵を開けてもらったんよ。幸い近くで仕事してたからすぐに帰ってもらえて助かったよ。でもすごく焦ったよ」と。
そのときはさくらはまだまだ赤ちゃんで、そんなことができるようになるのはずっと先の話だと、ひとごとのように聞いていました。それにうちはマンションの2階だから、いざとなれば自力で下に降りられるかも。
しかし、最近は今にも私が締め出されそうな気配。何か対策を考えないと......危ない思いをするたび感じていたのでした。

そしてその日はやってきました。昼前には外出する予定でしたが天気は快晴!布団も干しておこう、とまだ空気はひんやりしているのに薄い部屋着のまま携帯電話も鍵も持たず着の身着のままで、ちょっと竿を拭きにベランダに出ました。
ほんの一瞬です。
何か音がする、と後ろを振り返ると、さくらが得意そうな顔でサッシを閉めると鍵をかけたではありませんか!
「あ〜、だめ、だめ!」と言ったときにはすでに遅し。鍵はしっかりとかけられていました。
さくらは笑顔で私を見つめていますが、私の顔は相当焦った表情だったに違いありません。
「さくら、開けなさい、開けるのよ!」と叫んでも、まだ言葉もあまり理解できないので、遊んでもらっているとさらにうれしそうな表情に。
こりゃダメだ、とにかく人を呼ばなくちゃ!
私はあわててベランダから叫びました。「○○さん、○○さん!」まずは隣と下の階を呼んでみましたが返事がありません。
朝9時過ぎといえば、早い家はすでに家事が一段落して部屋に入っているのかもしれません。でも誰か一人くらいまだ洗濯物を干していてもいい時間です。 しかし私の声はむなしく響くばかり、200世帯が住む大規模マンションなのに、私はベランダで独りぼっちになってしまいました。
そして部屋をのぞくと、さくらもこの事態は決して良くないことと感じたか、顔を真っ赤にして泣き始めていました。私にダッコを求め手を伸ばすのに、姿は見えど触れることができず、ますますパニックに陥っているようです。
一刻も早くなんとかしなければ。
何度も「誰か、助けてください!」と叫ぶうち、下の階の遠く離れた部屋の方が庭に洗濯を干しに出てきました。そこで私は「すみません、子供が鍵をかけて......」と大声で叫びましたが
「え?」とまったく聞こえない様子。
このマンションは高速道路のすぐ横に建っていてその騒音で私の声はかき消されているようです。しかしこのチャンスを決して逃すわけにはいきません。
「子供!鍵!かけた!管理人さん!呼んで!」
重要事項だけ大きく大きく叫んだところ、緊急事態発生と察知されたようで管理人さんを呼びに走ってくださいました。
しばらくして管理人さんが駆けつけてきました。私は2階のベランダから大きな声で1階の中庭にたたずむ管理人さんに事情を説明すると、管理会社に相談するため、また事務所に戻っていきました。
その間もさくらは泣き続けています。大きな涙のしずくとともに鼻水もダラダラ流れ、泣きすぎでむせ、何か吐き出しています。自分を責めるかのように顔をバシバシたたいたりもしています。
「ここで私も慌てた顔をしたらさくらも不安になってしまう。とにかく笑おう」とベランダから窓越しにさくらに一生懸命笑いかけました。そして鍵を開ける動作を何度かしてみたのですが、さくらはもうパニックになっていて、イヤイヤと首をふるばかりです。
もう時間はありません。とにかく早くしなくては。
結局、管理人さんいわく一番早いのは窓を割って部屋に入ることだそうです。
え〜!
でも仕方ありません。夫は仕事で帰りは夜中になるし、夫と私以外誰も鍵を持っていない、その鍵は部屋の中にあるのですから。
たまたまマンションのガス器具点検日でガス会社の方が来られていたので、その方に窓を割るのをお願いしました。 2年とはいえ、新築で入った我が家の窓ガラスを割るのは非常に切なくもありました......。
ハンマーで何度も何度も叩き、やっとガラスが割れ、ついに泣き疲れたさくらを抱きしめることができました。事件発生から1時間くらい過ぎていたでしょうか。 誰も責めることもできません、私の監督不行き届きです。情けない限りです。

しかし悔やんでいる暇はありません。下の階の方や管理人さん、ガス会社の方にお礼を告げ、ガラスの後片付けをし修理の手配をしなくては。そして修理代を聞いたところ、なんと「28350円!」とのこと。
痛〜い予想外出費となりましたが、とてもいい勉強になりました。

実はこのような事件は小さな子がいる家庭ではよくあるとのこと。
今、私は同じくらいの子供を持つ友達にこの事件を話しまくっています。しっかり対策すれば必ず防げるはず。 どうかみんなこんな辛い思いと痛い出費をしなくてすみますように......。
ちなみにわが家のとりあえずの対策はというと、ベランダに出るときは必ず鍵を持つこと、サッシが完全に閉まらないようにレールに棒を挟んでおくことです。


ガラス ありんこ
割ったガラス 事件の翌日、元気なアリを踏んでしまい見つめるさくら。
また罪を重ねてしまいました(苦笑)

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