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新人研修、新世界。


[い] 仕事・職場

はじめまして。

ナビゲートの新入社員、[い]です。昨年からちょこちょこアルバイトで顔を出していたのですが、先月大学を卒業して、気持ちも新たに正式メンバーとしての参加です。つまりは、新人教育を扱うナビゲートに迷い込んだリアル新人の私。身の周りの同年代の友人たちも皆、今ごろいろんな企業で新入社員研修を受けているわけです。新入社員が今どんなことを考え、どんな思いで会社生活に足を踏み出したのか。リアルな視点で、お伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

さて、入社後まもなく、私も公開の新人研修セミナーを受講するよう言い渡されました。新入社員数の多い企業ならば社内で一気に開催されるところのビジネスマナー講座。弊社をはじめ新入社員が少ない企業だと、新人たちがこうして社外のセミナーに送り出されます。多種多様な企業から集まった新人たち。高校卒業後すぐの人、専門学校卒、大卒、大学院卒。携帯電話の部品を開発している会社もあればノートのヘリの部分の材料を卸している会社もあります。地方の現地採用の人たちも来ていて、東京での研修が終わればまた地元に帰っていくそう。さまざまな立場の者同士、しばしの異文化交流を楽しみました。

そんな多種多様な我々が受けてきた研修とは、挨拶、敬語、名刺交換、電話の受け方、文書の書き方など。業種も職種もさまざまなら、社風も職場環境もきっとさまざまなのでしょう。しかし、それにもかかわらず、これ、このビジネスマナーこそが、私たちみんなの共通語なのだわ!!そのことはすごいことだと思いました。日本社会というしくみの中でお金をもらって働く以上、泣いても笑っても基本型がこれなんですね!それはすごいよ、ねえ!

小娘だった頃の私は、満員電車に詰まったサラリーマンのスーツの群れだの、課長がどうのこうのだの貴社ますますご清栄のことがどうしたこうしただの、それらの形式をただただ嫌悪していました。けれど私はやっと、日本文化を基礎から学んでいるような純粋な気持ちになりました。30度のおじぎや社外文書の決まり文句、それ自体が好きとか嫌いとかそういうことは全く思わずに。このかたち。今まで奔放にふるまってきた学生たちにとって目新しいこれらのかたちこそが、みんなの共通語だったなんて。それを知らないままに、たとえば40年近く企業に勤めてきた父親に対して私、あまり敬意を表さずに過ごしてきたなんて。学生(=お金を払う側)から社会人(=お金をもらう側)へとようやく衣替えした、世間知らずのひよっこです。

そもそも、なにげなく目を落としたパンフレットに記載された、一人あたりのセミナー参加費の金額の高さに、参加者全員驚きを隠しきれません。自分たちが学ぶことに経費がかけられているというその事実。「働いてお金をもらって生活する」と漠然と認識していたらしい私たちは、会社が今日私たちのために具体的にこの値段を払っている、という事実にまず愕然としたのでした(プログラム参加費+私たちへのお給料)。とくに私は学生時代、実質的な「お金」の価値を自分の行為の価値と照らし合わせた経験が多くありませんでした。アルバイト経験はせいぜい週2回程度。はたから見ればほんの小遣い稼ぎです。あれはいわば、「猫の手も借りたい」ときのただの猫だったんだなあと思う。猫はちょっと片手を提供してみるものの、明日あさってや1年後のことは全く関係ないのです。

会社で毎日働くってそういうことだったんですね!会社の人になるってすごい!これまでだって私はそれなりにいろいろ考えながら暮らしてきたはずです。けれど、社会の一片として「働いてお金をもらって生活する」という基本的なしくみから、かけ離れて過ごしてきたのかもしれませんでした。その意味では、長らく続いた私の学校人生は、世間から隔離された聖域でした。今までお世話になりました。チャンネルをチェンジしよう。

新人研修、新世界の幕開けです!

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