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2015年7月16日

霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き

category : [旅行・海外生活

writer :[ち]

霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き

あいらぶ、富士山です。
実は、静岡には仕事でも縁があり、富士山はわりと身近に感じる存在です。
とはいえ、自他共に認める雨女。月に2、3度行くにもかかわらず、富士山を見られないということは、しばしば(いえ、毎度と言うべきでしょうか......)。
また、仕事で行っていることもあり、世界遺産登録で賑わった三保の松原や、富士山を眺めるならと地元の方からお勧めされた日本平には行く機会がありませんでした。ところが先日、仕事の合間に自由時間が1日できたので、清水市周辺の観光をすることにしました。

その日は、なんと晴れていました!
まずは、バスに乗り、久能山東照宮へ向かいます。バスを降りると、東照宮まで1159段の階段があります。いち(1)いち(1)ご(5)苦(9)労さんと呼ばれているそうです。はじめは、段差が小さいし大丈夫と思っていたのですが、300段目ぐらいで息が上がっていました。後から来た人にどんどん追い越されながら(ここで水戸黄門のテーマソングが頭に流れます)......なんとか到着。汗して到着すると、そのありがたみもひとしおです。

さて、この久能山東照宮ですが、徳川家康公が埋葬されたところです。
家康公に東照宮ときたら、生まれも育ちも横浜の浜っ子(つまり関東人)の私としては、日光の東照宮なのでは?と、ようやく疑問が(遅い)。
日光で家康公のお墓の周りをぐるぐる廻った記憶もあります。「あれれ、お墓が2つ......?!」
調べたところによれば、家康公は、将軍職を引退後に子供の頃にいた駿府(静岡)に戻ってきて、実権を握っていたとか。そして死後は久能山に神葬せよ、と遺言を出したそうです。さらに1年後に、また遺言により、日光東照宮でも祀られたそうです。
その遺言とは、「遺体は久能山に納め、一周忌が過ぎたならば、日光山に小さな堂を建てて勧請し、神として祀ること」というものでした。ご遺体(当時は土葬)自体が日光に移ったかどうかは、解明されない謎となっています。
私は、霊感が強いわけではありませんが、日光では清々しい力強さ、久能山では重い気迫を勝手に感じました。どちらも、ありがたいことにかわりはありません。

お参りの後は、宝物殿に行きました。規模の割にそこそこ高いと思った入場料でしたが、そこは天下のお品物の数々、美しい刀や家康公の洋時計と言われる、日本最古の時計があり、予想外の感動でした。ぜひお勧めです。

さて、東照宮を満喫したら、いよいよ日本平です。ロープウェーで山を上がって、さらに丘をちょっと登って富嶽台へ。少し雲がかかっていますが、OK、OK!
「富士山ありがとう、私はここに来れました!」と手を合わせます。
青い空、青い海、そして富士山。肺にいっぱい空気が入るような気持ちがします。名勝と言われるだけある、すばらしい眺めです。

ふと、横に目をやると、赤い靴の女の子像が......赤い靴の女の子といえば、横浜の山下公園と思っていた浜っ子としては、またもや「あれれ?」
のちに調べたところによれば、赤い靴の女の子が生まれたところが、静岡県清水市なのだそうです。他にも、東京の麻生十番や北海道留寿都村、小樽市の運河公園など、ゆかりの地に像があるようです。なるほど、旅に出ると勉強になります。

さて、名残惜しみながらも、明るいうちに行っておきたい三保の松原へ向かいます。
日本平からバスとローカル線電車を乗り継いで2時間くらいでしょうか。自動車なら30分で着きそうですが、のんびり行くのも楽しいものです。バスや電車の窓からのぞく富士山に感動。降りてから、道々で建物の合間に顔を出す富士山に感動。いちいち歓喜し、一人大興奮です。「あいらびゅー!」と(心で)叫びながら、海に向かいます。
海の手前には御穂神社があり、そこから通称「神の道」と呼ばれる松並木の参道を通ると、先には羽衣の松があります。実はこの松、何代目かなのだそうです。初代は、海から見えやすいところにある松を呼んでいたそうです。いまは、「『神の道』からちょうどまっすぐの位置にある松を『羽衣の松』にしたのは、現代人の効率化的な考えかな......」とガイドの方が言われていました。

三保の松原では、富士山の印象もさることながら、海に圧倒的されました。富士山と海、さすが世界遺産、波の音も込みかなぁ......なんて思いながら、ぼぉーっと海を眺めること1時間。そして、ときどき富士山という、とてもぜいたくな時間を過ごしたのでした。

しだいに雲が出てきて、富士山らしい形は見えなくなってきましたが、ただ見えているだけでありたい。いえ、そこにある、という安心感。
ふと松尾芭蕉の「霧しぐれ富士を見ぬ日ぞ面白き」という句を思い出します。家康公のお墓の意味も、そういうことなのかもしれません。
富士山、家康公、浜っ子、さまざまな発見があった静岡清水の旅でした。


静岡1 静岡2
1159の階段。いざ向かわん! 宮仕えの方は毎日登られているとか。すごい!
静岡1 静岡2
日光ほどではないですが
やはりちょっと鮮やか
そして、こま犬さんも華やか...
静岡1 静岡2
日本平からの眺め。富士山美しい!
静岡1 静岡2
神の道。願い事を思いながら
歩くとよいそうです
羽衣の松天
女の衣がかかっているかも...
静岡1 海
世界遺産、三保の松原です! 富士山と海、合いますね
<番外編>
お守り 徳川家ゆかりの地へ
行ったらこれですよ!
「この紋所が目に入らぬか!」
自慢気に出してみましたが、
社内ではうけませんでした(涙)

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