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5S活動に取り組んでいる企業はどれくらいあるのでしょうか? また5S活動を実施している病院は多いのでしょうか?

私たちの病院では、今年から5S活動を実施してます。まだ医療の現場では5S活動に取り組んでいるところは少ないと思いますが、実際、5S活動に取り組んでいる企業はどれくらいあるのでしょうか?
また5S活動を実施している病院は多いのでしょうか?ご回答よろしくお願いします。

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各企業、あるいは医療機関における5Sへの取組状況についてのご質問ですが、残念ながら実数は把握できていませんので、少し感覚的なところでの回答 をさせていただきます。
まず5Sに取り組んでいる、いない、ということに関してですが、判断が難しい部分があります。
例えば、5Sという言葉を使っている企業と、使っていないけど類似の活動をやっている企業があります。また、全社をあげて取り組んでいる企業もあれば、評 語やスローガンを掲げているだけの企業、各自で自主的にやることになっている企業などもあります。あるいは現在積極的に取り組んでいる企業もあれば、過去 においてかなり積極的に取り組んだ時期があるけれども現在はそれほど力を入れた活動とは位置づけていない企業もあります。

5Sと類似する言葉としては、6S、4S、3S、2S、整理整頓、ファイリング、清潔活動、クリンリネス、安全衛生、基本活動、それから企業独 自でネーミングした「○○活動」「××運動」などがあります。また特別な名称は用いず、その他の改善活動やISOなどの規格への取り組みの一部に位置づけ られている場合もあります。これらを全く何もやっていない、言っていないという企業はかなり少ないようには実感しています。
ただ、弊社のような機関に声を掛けていただける企業はそれなりに意識が高い企業ですから、ひょっとすると何もやっていないという企業もある程度の割合で存 在しているのかもしれませんが、そういう企業はこの10数年の間にかなりの割合で淘汰されてきたようにも感じます。

次にどの程度熱心に取り組んでいるか、できているかという点では、かなりのレベル差があります。
建前だけで実際には年末の大掃除くらいしかやっていない企業、トップが視察に来るときや叱られたときなどに申しわけ程度にやる企業、比較的重視していて (うるさく言っていて)そこそこのレベルは維持している企業、かなり本腰を入れて取り組んでいる企業などです。
企業という表現を使いましたが、1つの企業の中でも事業所によって差がありますし、幹部の認識と現場の実態とでもかなりギャップがあります。もし各企業に 「重視しているか」「やっているか」と訪ねると7、8割は「Yes」と答えると思いますが、一方でそこそこのレベルにあると言える企業は多く見ても1、2 割程度かなと感じます。さらに本腰を入れて取り組んでいる企業となると、数%程度ではないかと思えます。

業種で言えば、熱心なのは製造業の工場で、中でも組立系、中でも自動車、家電、電子部品、工作機器などは非常にレベルが高いようです。また、装 置産業でも化学系や薬品系などは力を入れていますし、最近では食品メーカーも、食品を加工している部分だけでなく工場全体、会社全体をきれいにしていこう という取り組みが増えてきているようです。メーカー以外では、小売や飲食のチェーン、サービス業、建設業などは5Sという言葉は使っていませんが、熱心な 業種です。また物流関係や卸売業でも、基本部分への見直しが進んでいるように感じます。

こうしてみると、古くから競争にさらされ、勝ち抜いてきた業種ほど、5Sへの取り組みが熱心なことがわかります。コストや品質面を究極と呼ばれ る域まで追及してきた業界ですが、そのためには基礎から徹底的にやらざるを得なかったのだと思われます。
また、危険と隣り合わせの業種、製品の品質や安全に対する消費者の目が厳しくなってきている業種でも5Sの見直しが進んでいます。これまでも品質や安全に は力を入れていたはずですが、さらにもう一段レベルアップしようとしたとき、基本的なことからやり直そうという機運が生まれてきたのだと思われます。さら に、何度か倒産の危機を経験したオーナー経営者がいる企業は、5Sという言葉を知らなくても非常に厳しくしつけられている傾向があります。

おもしろいところでは、ファッションホテルを他店舗経営している企業で非常に重視しているところがあります。競争が激化する中でリピーターを確 保するには客室を清潔に保つことが不可欠で、かつそれを短時間で実施し、客室の回転率を高めるにバックヤードからきれいにし、効率良く作業できる体制をつ くろうというところに行き着いたようです。

さて、医療業界に関してですが、こちらも実数は把握していませんが、今5Sへの関心が非常に高まっている業界の1つであることは間違いありませ ん。
弊社への問い合わせ件数でも、医療機関の割合が多くなってきています。医療業界も、この10年から15年くらいの間、経営が厳しくなるにつれて経営コンサ ルタントを多く活用するようになってきたようです。最初はマナーやCSなどにはじまり、病院の理念やビジョンづくり、効率良く医療を行うための改善活動、 IT化、目標管理、プリセプターシップ(OJT)など、一般の企業でやってきた活動を、競うように取り組んでおられるように感じます。
しかし、もともと医療機関専門のコンサルタントなどそれほど多くはありませんでしたので、他の分野のコンサルタントが参入して一般の企業でやって来た手法 をさほどアレンジすることなく持ち込んだきらいがあります。そのためか、熱心な取り組みの割には成果を挙げていないケースも少なくなかったと聞いていま す。

そのうち、経営環境はますます厳しくなり、併せて医療事故や院内感染に関する社会の関心がますます高まってきて、もう一度基礎からやり直そうと いう考える病院がでてきたのだと思われます。それらもあり、最近では医療機関向けの雑誌やセミナーでも5Sが取り上げられる機会が増えているようです。

しかしながら、病院としては関心が高まり、問題意識を持つ人も増え、個々には取り組みも生まれ、全般的にはレベルアップしてきているのだとは思 いますが、本格的に取り組んでいる病院となるとまだそれほど多くはないと思われます。
また、組織をあげて取り組んでいるという病院でも、看護部門と事務部門は熱心でもドクターは関心を示さないという話も耳にしたことがあります。病院の場 合、組織としての難しさもありますし、慢性的な人手不足の部門もあるようで、5Sのような地道な活動は一気に普及、定着とはなりづらいのだと思われます。 しかし、一般の企業でもそれは同じで、その難しさを乗り越えた企業と妥協した企業で大きな差がついてしまったようなことが、そのうち医療機関でも起きてく るのではないかと感じています。

少し余分な話が多くなってしまいましたが、以上を回答とさせていただきます。


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