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東京国際ブックフェアに行って


[ゆ] 勉強・読書

先日、第17回東京国際ブックフェアに行ってきました。
今回のお目当ては、姜尚中さんの読書推進セミナー。内容は、「読書の力-『自己内対話』が開く世界」というものでした。
会場には1000人以上のお客さんのほか、第2会場で生中継が行われるほどの大盛況で、姜さんの人気の高さを感じさせます。

講演は、「これからお話することは、あくまでも個人的主観です」と謙虚な言葉で始まりました。熊本の小さな集落で育ったことや野球に夢中だった少年時代など、健康的で明るい幼少時代を過ごしてきたようです。ところが思春期を迎えたころ、姜さんに大きな影響を与える出来事が起きます。それは、知り合いが交通事故に遭い、死んでいく姿を目撃してしまったこと。さらに、ある挫折を体験をしたことで徐々に外向的な性格から内向的な性格に変化していったようです。精神的にとても苦しかった時期に、何かにすがるように本を読んだと言います。その結果、読書を通して「自己内対話」をすることができ救われたと話してくださいました。

姜さんの重みのある語り口調に、その体験の凄みがひしひし伝わってきました。
人はいつどこで何が起こるかわかりません。
今、悩みなんてまったくないと感じていても、あるとき急に不安に押しつぶされそうになることが起きるかもしれません。そんなとき、例えば読書を通して自分を見つめ直すことができたなら、悩みを解決する何らかのヒントが得られるかもしれません。
そんなメッセージを姜さんが伝えてくれたように感じました。
「自己内対話」については、いったいどういうことなのか今の私にはまだ漠然としたイメージでしかとらえることができませんが、今回その奥深さを知るきっかけとなりました。

一方、展示会の会場では各出版社や教育ITソリューションやデジタルパブリッシングなどのコーナーでにぎわっていました。とくに、教育ITソリューションのコーナーでは、驚きの連続でした。模造紙のようにくるっと巻いて持ち運びができる電子黒板や、デジタル採点、小学生向けのeラーニング教材など......。こんな光景を見ると、自分の子どもがいつか小学生になったころには、教科書はすべてiPadに集約され、ランドセルが要らないということもあるかもしれません。さらに電子書籍のコーナーも大変盛り上がっていました。しかし、本についてはやはり紙ならではのよさというものが絶対あります。今後、どう棲み分けされていくのか注目です。

■東京国際ブックフェア

http://www.bookfair.jp/

■姜尚中さんのホームページ

http://www.kangsangjung.com/

東京国際ブックフェアのチラシ
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