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伝えることの大切さ

絵に描いたモチ

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株式会社SORA 角本 紗織  2004-02-05

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絵に描いたモチ

去年までの2年間、人材派遣会社の営業部で働いていた。
人材派遣の仕事は、とにかく誰にも頭が上がらない。
派遣先のクライアントはもちろんだけど、派遣スタッフもお客様。
しかも私は新入社員だったから、チームの先輩にも当然頭が上がらない。

モノと違って人には感情があるから、クライアントから「こんな感じの人をお願いね」と言われて派遣したスタッフが、 本当に「こんな感じ」に動いてくれるとは限らないし、スタッフさんが「こういう会社で、こういう仕事がしたい」 と希望されても、実際行ってみると本人のイメージと違って1日でやめちゃう......なんてことは日常茶飯事。

そんなときは、とにかく謝る......ひたすら謝る......。
1日何回謝ったかなあ?あいさつ代わりになってしまうくらい。

それから、スタッフさんにはいろいろ提出してもらったり、 連絡してもらわないといけなかったり、と決まり事がある。
私たちは、派遣が決まると事前にそのルールについて説明する。
例えば、タイムカードは月2回、前半なら15日、後半なら末日、その日のうちに派遣先の承認をもらって、FAXで送ってもらう約束。
でも、たいてい2割くらいの人が送ってくれない。送ってくれても裏だったり、承認がなかったり......。
そうなると、締め日の処理の手間は倍に膨れ上がる。
1人ひとりに電話で連絡をして内容を確かめて、送り直してもらわないといけないからだ。

「なんで、お願いしたとおりに動いてくれないんだろう?」
「あんなに説明したのに......」
「なんでわかってくれないの??」

忙しさもあり、そんな思いがたまっていた。

そんなとき、私は友人の展覧会に行った。
壁一面に描かれたその絵のタイトルは
「絵に描いたモチ」
その絵は、1枚の絵が完成するまでの工程を言葉で説明した、絵のレシピのような作品だった。

例えば、一番細い、イタチ毛の絵筆を使い、 群青色と水色を混ぜた色で、キャンバスの左斜め下の方向から中心に向かってらせんを3回描いた。
そして、次に一回り太い筆で......。
というような感じだ。

そして、そこには紙と鉛筆が置いてあって、 見た人は、そのレシピを見ながら思い思いに描いてみるという趣向になっていた。

とにかく描いてみた。
なんだかぐちゃぐちゃになった......。
他の人の描いたものを見てみたら、なぜかドラえもんが描いてあったり、自画像っぽいものや、文字が描かれてるものもあって、 どれ1つ同じものはない。

作者の頭の中の絵はどんなものだったのだろう?
すごく知りたくなった。
元は同じ絵からの情報のはずなのに、受け取る人によってこんなにも違う。

この絵が伝えたかったのは「言葉の不完全さ」

あー、そうか。
ぽろりとウロコが落ちた気がした。

私はいつも「わかってくれない」と思っていたけど、私の伝え方はどうだっただろう?
私にとっては何百回も同じ説明をしているから暗記しているくらいだけど、それをはじめて聞いた人はどうだっただろう?
私の描くイメージは伝えられていたのだろうか?

次の日、いつものようにスタッフさんにタイムカードについて説明をした。
いつもなら次の業務があるし、説明後「何かわからないことありますか?」って1回聞いてそれで終わり。
でも、後2回くらい「大丈夫ですか?わからないことがあったら何でも聞いてくださいね」と言ってみた。
そしたら質問がいっぱい出てきた。
私が忙しそうにしているのが、多分外から見てもわかり、スタッフさんも遠慮されていたのだと思う。

意志の疎通ができると後のすれ違いが減るから、トータルで考えると業務の効率も上がる。

言葉は不完全なもの。
でも、伝え方、気持ちによってどんどんパワーアップして、人と人をつなぐ。

「わかってもらえない」と感じたら「自分の伝え方」をふり返ってみる。

素敵な人になるために、人とわかり合うために、忘れないように頑張っていきたい。

 ※「派遣スタッフ」は職務名称ですが、ここでは当時社内で使用していた「スタッフさん」という呼称を用いました。


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