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ミスした新人への指導

ん十年ぶりに新人になってOJTを受けてみた。

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ナビゲート[の]  2013-11-20

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ん十年ぶりに新人になってOJTを受けてみた。

この数カ月、私は会社に勤める傍ら、週末は某NPO団体の主催するボランティア活動に携わっていました。活動内容については詳しくは言えませんが、そこで受けたOJT体験をお話ししたいと思います。

そこでは、あるテーマについて定期セミナーを開いているのですが、セミナー運営の事務局もすべてボランティアでまかなわれています。ひょんなことから、その事務を手伝うことになりました。
そう、最初は「手伝う」という感覚だったのです。軽い気持ちで、土曜日だけなら出られますよ、と言ったのです。

ところが、いざ現場に入ってみると忙しいのなんの。しかも超体育会系のノリです。ボランティアに入っている人は、学生、会社員、自称ニート、子育てを終えた主婦、定年退職した人まで、実にさまざまです。しかし年齢とか社会的立場とかはまったく関係なく、新人(?)はビジバシやられます。
最初は、「タダでやってるのに(いや、むしろ持ち出しは多いのに)、なんでそんなことまで言われなきゃならないわけ?」と少々憤慨もしましたが、先輩方にはそんな凡俗な考えはなく、社会貢献の情熱に燃えて一所懸命なのです。その分、対内的には厳しさが出るのでしょう。私はかなり腰が引けましたが、「この年になって新人になれるって貴重な経験かも」と、仕事柄、そう前向きにとらえることにしました。

気楽に引き受けたものの、平日はそれなりに多忙な身。土曜の朝早くに起きるのはかなりしんどいです。
常設の会場はないので、毎回異なる会場まで、備品やら資料やら茶器やら菓子やらをみんなで分担して持っていくのです。誰かが休むと1人の負担は増します。なのでボランティアとはいえ、よほどの理由がないと休むわけにもいきません。
私は土曜の朝に旅行用の大きなキャリーバッグを引きずって「ああ、これから旅行にいくならいいのになぁ」という憂鬱な気分で向かったのでした。

そんなゆるい気持ちでいたからでしょうか。私は2週連続でミスをしてしまいました。
セミナーは5回で1クールなのですが、すべて参加された方にはちょっとした記念品と証明書が出されます。その出欠用の台紙にハンコを押すことになっているのですが、そのハンコを押し間違えてしまったのです。
セミナーの出席者によってハンコは3種類あります。その種類を間違えたというのが1回目のミス。

いやー、叱られました。「台紙はその人そのものですよ。なぜ間違えたの?」「うっかりしてました」「どうしてうっかりしたの?」「焦ってたんだと思います」「なぜ焦ったの?」「うーん、終了の時間が迫ってたので、間に合わないかなと思って......」
おっと、なぜなぜ分析で来たかーなどと思いながら、「先輩から叱られる」という感覚は久々で新鮮でした。先輩といっても一回りくらい年下の人で、それもまた新鮮なことではありました。もちろん叱られるのは、いくつになっても楽しくはないですけどね。

さらに先輩の説教は続きます。「私も去年ハンコを担当してたけど、その時は準備から何から1人ですべてやってましたよ。参加者も今より多かったけど、それでも失敗なんてしませんでしたけどね」と。
おー、出た出た。「私だったら......」「私が新人のときは......」と、皮肉まじりの自慢話。
これは正直引きますね。私も管理職のはしくれなので、そう言いたくなる気持ちもよーーっくわかるのですが、実際に言われてみると、まったく効果がないどころかむしろ逆効果なことがわかります。
「はいはい、あなたはすごい人ですね。どーせ私はダメダメですよ」そんな風に相手を卑屈にさせるだけなので、この手は封印したほうがいいと思います。気をつけましょう、お互いに(?)。

改善は慣れているので、二度と失敗が起こらないよう対策は講じました。もうハンコの種類は間違いようがありません。なのになのに、その翌週、あろうことか今度はハンコを押す場所を間違えるという失態をおかしてしまったのです。
目ではちゃんとその行を見ているつもりなのに、手が勝手につるっと......。
しかし「手が勝手に」などという言い訳は通用しません。さすがに2度目は青くなりました。あんなに気をつけていたのに、自分のことが信じられない。それがショックだったのです。
ああ、これがパソコンだったらなぁ、Macならコマンド+Z、Windowsならコントロール+Zで簡単に元に戻せるのに、などと思っても後の祭り。押してしまったハンコはどうにもなりません。

1回目のときは、失敗したことを直視して反省する気持ちにもなったのですが、2回目となると、現実を受け入れたくない気持ちが起こるものですね。その時沸き起こったいくつかの気持ちを思い起こすとこうでした。

「うそでしょ。信じられない」(まず現実を受け入れられない。そして逃避が始まる)
 →「途中で話しかけられたから」(人のせいにしてみたり)
 →「だって私、手がしびれてるんですもん」(自分をおとしめたり)
 →「そもそも今どきハンコってどうよ」(仕事の価値をおとしめたり)
 →「昨日忙しくて寝てなかったから」(本来の実力が発揮できなかっただけだし)
 →「だいたいボランティアでやってるだけなのに、本業じゃないし」(私のする仕事じゃないもんね)

いやはや、どこまでも逃避できるものですね。
そんなあれやらこれやらの情けない感情をかみしめた後、観念して「またやってしまいました。すみませんでした」とだけ言って謝りました。
さぞかし叱られるだろうと思ったところ、先輩の反応は意外でした。
「はぁ~~」と大きくため息をついたのです。これは正直、叱られるよりもこたえますね。叱るのは今後の変化への期待があります。しかしため息はあきらめです。つまりは、「この人はそういう人なのだ」というレッテルを貼るようなもの。これはいただけません。しかし今、「ちょっとぉ、そのため息はOJT的にダメでしょう」などと言えた立場ではもちろんありません。しばし神妙にしておりました。

帰り道、はてさて、それにしてもなぜあんな凡ミスをしたのだろうと考えてみました。
そう言えば、私はハンコに対して苦手意識があるかもしれません。
でもそれはいったいなぜなんだろう、ハンコ、ハンコ、ハンコ......と考えていくと、ん十年前のある場面を思い出しました。それは私が初めて社会に出て、新入社員として働き出したある日のこと、緊張を強いられる状況下で、1日中ハンコを押し続けていたことがありました。その作業に人一倍時間がかかり、しかもタイムリミットまであと数枚分というところで押し間違いをしてしまったのでした。
当時のOJTリーダーから、「[の]さんは、ほんとに事務処理が向いてないね」と言われました。

自分ではとうに忘れていたことです。でも今それを思い出したということは、ひょっとするとそれがプチトラウマになっていて、防衛反応から手の筋肉を硬直させ、今回の失態を引き起こしたのでしょうか?
だとしたら、私はどこかでこの感情を浄化しないといけないのでしょうね。

いずれにしても、このボランティア経験を通して新人の気持ちになって考えることができましたし、リーダーの言動についても考えさせられました。
迷惑をかけたことは申し訳なかったですが、失敗したこともいい経験でした。おまけに、思いがけず遠い昔の記憶も蘇りましたし。
また、当社にはポカミス名人のスタッフもいるのですが、ミスをした時はこんな気持ちだったのかなぁ、と改めてスタッフの気持ちにもなって考えたりもしてみました。

さて、そんな恥ずかしい経験も生かしつつ、数年の構想期間を経て、このたび『OJT新人ノート』を完全リメークいたしました。これまでありそうでなかった1冊です。
新入社員にとって一生に一度の貴重なOJT期間が、実り多いものとなりますよう、願いを込めて。



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