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そつなく作業をこなす部下へのOJT

効率のよいやり方を教えてください

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出版社(女性)  2016-03-24

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効率のよいやり方を教えてください

某雑誌の出版社に勤務して8年が過ぎ、めずらしく新卒採用が行われました。
これまで何度か中途採用がありましたが、私が所属する編集部では、新卒採用は初めてのことです。
今回、新人教育担当となった私は、一回りほど年下となる新人を指導することになりました。

新人Aくんには、基本的に私のアシスタントとして動いてもらいました。
作業の一部を担当させることが多かったのですが、5カ月が過ぎたあたりから、自分で考えながら進める仕事をさせることにしました。

私が担当している雑誌の中で、今ここでこんな写真が撮影できるというおすすめの撮影地を紹介するコーナーがあります。
さらにその撮影地にプロの写真家を招いて撮影教室も定期的に開催しています。

撮影地は、編集部内で撮影会等のイベントとあわせて検討し、決定されます。
今回、半年先の撮影会のテーマと場所を検討するため、Aくんにも企画を出してもらうことにしました。

Aくんにとって、撮影会のテーマと場所を考えるというのは今回が初めてのことだったので、これまでの経緯を一通り説明しました。さらに情報収集の仕方として、例えば、各県の観光サイトなどを見て、おもしろそうなイベント情報がないかを探してみたり、過去に発行した雑誌や特集を振り返ったりなど、いくつか調べ方のヒントも与えたつもりです。

ところが、仕事の趣旨を理解したAくんが、まっさきに聞いてきたのは、「やみくもに調べると時間がかかるので、イベントをまとめて紹介しているサイトを知っていたら教えてください」「無駄なことをしたくないので、効率よいやり方を教えてください」ということでした。

(えー!!!)予想外の返答にびっくりです。
むしろ、創造的な仕事を任されて張りきるかと思っていたのに......。
しかし、ここは指導のしどころ、OJTリーダーとしてAくんにきちんと真意を伝えなくては。

「A君。たしかに無駄なことをせず効率のよい方法で仕事をしていく考え方は悪くはない。でもね、無駄だったなと思うことの積み重ねの中から、効率のよいやり方が発見できるんじゃないかな。特に今回のような企画の仕事は、効率優先ではいい案はできないよ」

Aくんは首をひねって無言で私の話を聞いていました。

「それに、企画に限らずとも答えのない仕事のほうが多いんだ。今はアシスタントだけど、この先A君が一人で仕事を進めるようになったら、試行錯誤しながら自分なりに答えを探していかないといけない場面がたくさんあるよ。今のうちに自分で考えるクセをつけておかないと」

Aくんは「......わかりました」とだけ一言発して、自分の席に戻っていきました。
私は、「われながらいいことを言ったぞ」とOJTぶりに満足していました。きっとA君もわかってくれたはず、と信じて。

それからしばらくして、約束の期日にAくんから企画があがってきました。
それを見て、私は自分の言ったことが伝わっていなかったことを思い知らされました。

A君の案は、形式的にはそれなりにまとまっているのですが、実に物足りない。無難でさらーっとしています。
特に間違っているわけではありません。ピント外れというわけでもない。しかし、なんというか、「踏ん張り」や「深堀り」が全く見られないのです。きっと、ネットでちゃちゃっと調べて、要領良くまとめたのだろう、そんな印象を受けました。
私はいら立ちを隠せませんでした。

「A君さぁ、これじゃ、ありきたり過ぎるでしょう。手抜きしないでもっと考えようよ」
「手抜きなんてしてません!」A君は顔を紅潮させ、珍しく強く反発してきました。
「もっと考えろって、どこをどうしたらいいんですか?ちゃんと具体的に言ってもらわないと、どうしていいかわかりません!」
(こいつ、なに逆ギレしてるんだ!?)
私は自分の指導の仕方を批判されたように感じ、一回り下の新人に感情的になっていました。
「だから、それを自分で考えろって言っているでしょ。とにかくやり直し!」

今思えば、もう少しましな言い方があったのかもしれません。でもその時はどう言うべきかわかりませんでした。ここで甘やかしてはいけない、とも思いましたし......。

翌日、A君は修正案を持ってきました。それは、原案をちょこちょこっと手直ししただけ......と私には思えました。
もっと抜本的に考え直してほしかったのに......。
でも私はそれ以上A君に要求しても無駄だと思い、その案を黙って受け取りました。

その後もA君は、さらっとそつなく作業をこなします。そして私はいつもその仕上がりに不満でした。
何度もやり直しにつきあうほど時間はありません。やり直しをさせたところで、よいものがあがってくるわけではありません。A君の逆切れにつきあうのも疲れます。

さらっとそつなく作業をこなすAくんに、これ以上どのように指導をしてよいか正直わかりません。
早くOJT期間が終わらないかな、と願う毎日でした。


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