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働くことの厳しさ

部下を困らせるワンマン社長

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ナビゲート[ゆ]  2008-03-31

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専門学校を卒業して、すぐに入社したデザイン事務所での出来事をご紹介します。その会社は10人ほどの小さな会社で、主に広告制作を手がけていました。卒業したての私は専門知識もほとんど持っておらず、ただデザインの分野に興味があるだけで飛び込みました。何とか幸運にも採用を受け、グラフィックデザイナーとしての日々が始まりました。その時の新卒採用は4人。その会社にしてみるとかなり思い切った決断だったのではないかと思います。しかしその後、想像を超える日々が待ち受けていたのです。  

 
まずは、先輩のアシスタント業務から始まるだろうとやや気楽に構えていた私は、大間違いでした。先輩が丁寧に教えてくれることはなく、とにかく見て覚えろ!といった雰囲気。手伝いたくてもかえって邪魔をしてしまうだけだと思い、私はここにいていいのだろうか? などと自己嫌悪になってしまうこともしばしば。それでも地道に先輩の仕事ぶりを見て、少しずつ仕事を任せてもらえるようになってきたころ、先輩の1人が辞めることになりました。先輩にどうして辞めてしまうのか訪ねたところ、「もう身も心も疲れた」と一言。毎晩遅くまで、時には徹夜をしてまで仕事をしていただけに疲れ切ってしまったようです。 入社して約3カ月後、仕事にも徐々に慣れてきた私は、社内の雰囲気がどこかおかしいことに気づき始めました。アートディレクターである社長のワンマンぶりが部下たちを困らせているという事実に。
具体的にいうと、最終的に社長がデザインチェックをし、納得したものでなければOKを出してもらえないという流れになっていました。おそらくどの会社でもそういう流れではあると思うのですが、そこにたどり着くまでにかなりの時間を費やしていました。  

 
まず、社内の編集者が原稿や素材を用意し、それをもとにデザイナーがデザインを検討します。そして仕上げたものをチーフに確認してもらうのですが、チーフも多忙で余裕がないせいか原稿を細かく見てもらえず、最終的には、「おれが見ても、どうせ社長に変えられるんだから、チェックするだけ時間の無駄」という始末。チーフがデザインしたものにも、社長の赤字が入ることがかなり多かったためか、自信をなくしていたようです。そんな調子ですから、何時間もかけて悩みながらデザインしたところで、先輩からのアドバイスも満足にもらえないまま社長に見せることになり、揚げ句「こんなのありえない、やり直し!」と一喝される......そんな悪循環から抜け出せずにいました。もっと認めてもらえるデザインをしたい、けれどどうしたらよいのかわからない、その葛藤にずいぶん悩まされました。  

 
日中は、営業的な仕事もしている社長。社内に戻ってくる時間はいつも遅く、デザインチェックをするのは深夜になることもよくありました。さすがに待ちきれず終電で帰り朝出社すると、自分の机に赤字いっぱいのデザインカンプが置いてあるのです。それは、字が達筆すぎて何と書いてあるのか読むことができないほどびっしりと。このような一方的なやりとりには非常に困りました。質問や確認をしたくても日中連絡を取ることができず、想像で仕事をしなければなりません。そして、社内にやっと社長が戻ってきたと思ったら、疲れているせいかどんよりと重たい空気が流れとても質問できる雰囲気ではありません。
それでも社長の赤字を毎回ファイリングして、少しずつデザインのコツを覚え、約1年がたとうとしたころ、気がつくと同期の半分は辞めてしまい、なんと中堅であるチーフを含む先輩も数人辞めていたのです。たかだか1年足らずの新人2人とたまに手伝いに来てくれる外注のデザイナーさんで仕事を回さなければならない時期もありました。こんなに離職率が激しい会社はめずらしいのでしょうか。当時、卒業して間もない私は、社会はこんなにも大変で厳しいものなのかとよく考えさせられました。そして、ちょうど入社して2年が過ぎたころ、違う分野に挑戦したいと感じ始めた私は退社を決意しました。  

 
その後、2社ほど経験した今、当時を振り返ってみると、よくわからないながらも一生懸命よくがんばったなと思います。教えること、教わることという観点から考えると、上司も部下である私もお互い非常に不器用だったのかもしれません。
それでもいいこともありました。職人魂のかたまりのような社長のデザインセンスは素晴らしく、多くのことを学べました。また、ともに努力した同期とは、今でもよく連絡を取り合いお互いの環境でがんばっています。  


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