No.197
教学相長ず

ナビゲートに新入社員が入って早数か月が経ちます。

人生初のOJTリーダーに任命され、先輩として後輩をしっかり育てたい、
と意気込む反面、自分の至らない点を痛感することも多く、試行錯誤の日々を送っています。

特に実務を依頼するときは、手順を洗い出し、資料化して、話し方も考えて......
そして説明し終わったあとも「ちゃんと伝えられたかな」と心配は尽きません。

任せた結果を確認して、自分の伝達不備に気付くこともしばしば。
指導の仕方や仕事のこなし方について、上司に相談する機会も増えました。

後輩を育てている、といいながら、実際は自分も一緒に成長させてもらっているな、
と以前弊社のOJTケースに寄稿していただいた「教うるは学ぶの半ば」という言葉を実感しています。

自分の指導がどう実を結ぶかはまだまだ未知数ですが、
準備・実践・フィードバックのサイクルを大切に、
周囲と協力して進んでいきたいと思います。[に]


◆OJTに関する「Q&A」

これまでお寄せいただいた「OJT」に関するQ&Aをご紹介します。


新入社員のOJT期間はどのくらいが適当なのでしょうか?

→最近では、学卒新卒の場合、4月の入社から3月末までの1年間というのが多いのではないかと思います。ただ、弊社にOJTに関するご相談をいただくのが......


【参考】

入社 - 配属 - OJT終了まで、新入社員を育てるためのワークフローについてモデルプランをご紹介。参考にしてください。


OJTは全ての部下に行うべきなのでしょうか。とても時間が足りないような気がします。

→他社でも、課長クラスが部下全員に対してOJTを行うことになっているのは、めずらしくはありません。ただし、OJTの中身については......


OJTリーダーには、どのような成長が期待できるのでしょうか?

→OJTリーダーを経験した人ならおおむね経験できることを場面別に整理すると......


◆◇社員ブログ:「気まぐれ歳時記」◇◆


○「きょう、いく」をめざして。[よ] (2020.02.10)

→大先輩とともに過ごせる貴重な機会に。


○まるめてこねパン[ゆ] (2020.02.21)

→大人気のあのキャラクターのパンづくりに挑戦!


◆◇研修News&Topics◇◆ (2020.01.29 - 2020.03.03)


○新型コロナウイルス感染症の影響に伴う雇用調整助成金の特例措置、対象事業主の範囲拡大

→令和2年2月28日より「新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業主」が特例措置の対象となります。


○65歳超雇用推進事例集2020

→65歳以上への定年引上げ、65歳を超える継続雇用延長、定年廃止、再就職受入れなど、制度を見直す手順や事例などが紹介されています。


○新型コロナウイルスに関するQ&A(2月18日更新)

→コロナウイルスが原因で休んだ場合の休業補償についてなど、実際の運用に関し詳しく解説されています。


○協会けんぽ:令和2年度保険料額

→令和2年3月分からの保険料額一覧表を公表。引き上げが21支部、据え置きが2支部、引き下げが24支部となっており、介護保険料率は全国一律で1.79%へと引上げとなります。


○ものづくり産業における技能継承の現状と課題に関する調査結果

→技能継承が「重要」と答えた企業が66.4%。一方で、将来の技能継承については、約8割の企業が不安を感じているという結果となりました。


○パワハラ防止措置義務化 改正法対応のパンフレット・規定例

→令和2年6月1日から、職場におけるパワーハラスメント対策が義務となり、各種資料が公開されています。(中小企業は令和4年3月31日まで努力義務)


○人材育成に関するアンケート調査結果(経団連)

→調査の目的を「Society 5.0時代の人材育成のあり方について」と位置づけ、 人材育成の現状と課題などについて調査しています。


○ハローワークの求人票に「受動喫煙防止」項目追加

→2020年4月からの改正健康増進法施行に伴い、1月6日よりハローワークの求人票の様式も変更されました。


○特例給付金制度のご案内

→短時間であれば働くことができる障害者である労働者を雇用する事業主を対象に「特例給付金」が支給されます。


◆◇ビジネス基本用語集(現在1153語)◇◆

「教育・研修」に関するベーシックな用語をご紹介。


-:-:-:-:-: ピックアップ! -:-:-:-:-:


○役割形成 (role making)

個人が状況に応じて新たに役割を取り入れていくこと。
R. ターナーが提唱した概念。個人は他者との相互作用のなかで相手の言動の意味を理解し、解釈する。
この解釈によって、個人は相手の期待を選択的に取り入れ、その期待に応じた行動パターン、すなわち役割を身につけていくとされる。
ターナーによれば、個人は明示的な役割をそのまま遂行するだけでなく、状況に応じて周囲の言動の意味を解釈しなおす過程で、新たな役割をも引受けていくのだという。
産業教育では、各個人に対し、自発的に職場や組織全体に貢献する行動を促す必要性から、役割形成が重視されている。


○役割距離 (role distance)

自分が担う役割に期待される行動様式に対しての抵抗、または抵抗を
表現すること。E.ゴッフマンの提唱した概念。
個人は複数の役割を担う社会的存在だが、異なる複数の役割期待をただ無反省に取り入れて実践するのではなく、独自に統合させた上で役割行動をとっている。
複数の役割を同時に取り入れようとすると、個々の役割ごとの距離を意識してコントロールする必要が出てくる。
むしろ個人が、個々の役割との役割距離を感じながら調節しているからこそ、その人なりに統合された役割行動が可能となる、と考えられる。


○メンバーシップ (membership)

集団に所属するメンバーが、各自の役割を果たすことで全体に貢献すること。
具体的には、自分の仕事を確実に遂行する、他のメンバーに協力する、面倒な仕事を進んで引き受ける、自発的に役割を形成するといった行動が挙げられる。
組織がうまく機能するにはメンバーシップの発揮が欠かせない。
なお、リーダーシップやフォロワーシップも、メンバーシップの一形態とみなすことができる。

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