No.209
デジタルとアナログのバランス

昨年末、南部鉄瓶を購入しました。
茶色のボディで桜模様、ふたのつまみがフクロウというなかなか愛嬌があるものです。

日本で古くから受け継がれる伝統的な手法によって
職人の手で1つずつ丁寧に作り上げられているものは奥深い魅力がありますね。
お湯を沸かすだけの道具にはとどまらずついつい撫でたり、まじまじと眺めてはにんまり。
日々愛おしさが増しています。

昨今、仕事はリモートワークが中心になり日々の業務もデジタル空間で完結します。

それに比べ、鉄瓶の製作工程はアナログです。
いくつもの手作業を重ねて作られた鉄瓶に魅かれるのは、
無意識に心のバランスをとっているのかもしれません。

外出自粛の中、手作業をしたり何かを愛でたりするのは
ストレスの発散にもなるそうです。
こんな風にバランスをとりながら、生活様式の変化に
少しづつなじんでいければと思います。

#鉄瓶の写真は歳時記でどうぞ。[な]


◆◇業務マニュアルTips◇◆


業務と作業の階層を整理する(2021.03.01)

前回、3種類のマップを作成しながら、事業区分、業務区分、業務項目を洗い出しました。
今回は、これらの階層構造について補足したいと思います。
一言でいうと「大中小×大中小」で整理できます。
社内の仕事を可視化するヒントとなればと思います。


◆◇OJTに関する「Q&A」◇◆


これまでお寄せいただいた「業務マニュアル・教材制作」に関するQ&Aをご紹介します。

複数の中途半端な業務マニュアルを最新版に統合してもらえますか?

社内に存在する業務マニュアル類と、社内通達文書等の関連資料一式をご提供ください。それらの内容を照合し、内容を整理して、最新の状態にいたします。また......


【参考】

◆業務マニュアルTips

業務マニュアルの作り方(1)コンセプト設計

業務マニュアルの作り方(2)既存コンテンツの整理


◆◇社員ブログ:「気まぐれ歳時記」◇◆


○道具を育てる[な] (2021.03.01)
→日々の変化が愛おしい。経年変化の楽しみを味わいます。


○日日是好日[ゆ] (2021.02.16)

→映画と本、それぞれの魅力に浸ります。


◆◇研修News&Topics◇◆ (2021.01.28 - 2021.02.24)


○令和3年度 雇用保険料率

→令和3年4月1日から令和4年3月31日までの雇用保険料率は、令和2年度から変更はありません。


○協会けんぽ 令和3年度保険料率

→都道府県単位保険料率は、富山県以外は引き上げ又は引き下げと変動あり。全国一律の介護保険料率は、1.79%から1.80%に引き上げ。


○令和2年 障害者雇用状況の集計結果

→いずれも前年より増加しています。
・身体障害者356,069人(対前年比0.5%増)
・知的障害者134,207人(同4.5%増)
・精神障害者88,016人(同12.7%増)


○36協定届の新様式について

→変更点は大きく2点です。
(1)36協定届における押印・署名の廃止
(2)36協定の適正な締結に向け、労働者代表についてのチェックボックスの新設


◆◇ビジネス基本用語集(現在1153語)◇◆

「業務マニュアル」に関するベーシックな用語をご紹介。


-:-:-:-:-: ピックアップ! -:-:-:-:-:


○暗黙知(tacit knowledge)

暗黙知とは経験や勘に基づく知識のことで、個人はこれを言葉にされていない状態でもっている。
経営学者の野中郁次郎は、日本企業の研究において暗黙知をこのように定義し、形式知の対概念として用いた。
例えば、個人の技術やノウハウ、ものの見方や洞察が暗黙知に当てはまる。
日本企業では、個々の社員の暗黙知を形式知化し、組織で共有することによって知識を創造すると野中は主張した。
暗黙知の概念は、もともとハンガリーの科学哲学者マイケル・ポラニーが提唱した。
彼によれば、人はつねに言葉にできることよりも多くを知ることができる。
個人がもつ知識には、言葉で表現できる部分と、言葉で表現できない部分とがあり、前者よりも後者のほうが多くを占めている。
ポラニーはこの後者を暗黙知とよんだ。
つまり、野中が「まだ言葉にされていない知識」を暗黙知と考えるのに対し、ポラニーは「言葉にすることができない知識」を暗黙知と考えた。


○形式知(explicit knowledge)

形式知とは、文章や図表、数式などによって説明・表現できる知識のこと。
明示的知識ともよばれる。経営学者・野中郁次郎が日本企業の知識創造に関する研究において、暗黙知の対概念として用いた。
例えば、マニュアルは形式知を具体化したものの典型といえる。
野中は、個人の暗黙知を誰もが共有できる形に明示化して形式知に変換することが、日本企業の知識創造を可能にしていると主張した。
また、彼は文書化やマニュアル化によって、業務を標準化することができたり、業務担当者が交代するときの引き継ぎがスムーズになるなどの効果が生まれるとも考えた。


○ナレッジマネジメント(knowledge management)

社員が個別に持っている情報・知恵・ノウハウなどを、会社の重要な経営資源と捉え、これらを集約し、相乗効果を上げていこうという考え方。
その実現のためには、暗黙知や個人知を吸い上げ、利用可能なフォーマットに転換し、相互交換可能なしくみを整える必要がある。

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