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時代を捉えて 2005年新春のご挨拶

更新 2005.01.06(作成 2005.01.06)

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サイト上で新年の挨拶をさせていただくのは今年で5回目となります。
理想を言えば、普段書いているものよりは大局的な観点から、新年への思いを書きたいと考えています。できればそれを年末のうちに書き上げておいて、年明けとともにアップしてしまいたいところが、今年はどうしても書くべきことが決まりませんでした。

書くべき出来事が無かったわけではありません。昨年もたくさんの出来事がありました。
相次ぐ災害。台風による被害が重なり、中越地震、そしてスマトラ沖の大地震。立て続く残虐な事件、イラクや北朝鮮の問題。イラクでは人質事件が起き、橋田さんと小川さん、そして香田さんの殺害事件もおきました。
政治の世界では年金問題にはじまり、三位一体改革や郵政民営化など私たちの生活と関わりの深い問題が議論されていますし、少子高齢化の問題が深刻さを増しています。
一方、韓流ブーム、オリンピックでの日本の躍進、イチローの世界記録達成、プロ野球のストと新規参入などもありました。

産業界も中国を軸に大きく変化し、躍進する企業もあれば、カネボウ、ダイエー、西武のように衰退していく有名企業もありました。デジタル家電のつばぜり合いからも目が離せず、IBMがパソコン事業を売却し、NTTドコモが株価を大きく下げました。ネットの世界でもブロードバンドが普及し、次々に新しい技術が日常のものとなりつつあります。
Yahoo!BBやジャパネットたかたなどの個人情報の流出、マツダの工場火災、ドンキホーテへの放火事件など、経営が気を引き締めるべき事件や事故もありました。

記憶に残っているだけでもこれだけたくさんの出来事があり、どれも少し前には想像できなかったことばかりです。しかしあまりに次々に事件が起き、瞬く間に風化していっているように思えます。そのためか、この新春挨拶で取り上げるには私自身がその意味を消化できていません。

私自身はこの正月をソウルで迎えました。
韓国ドラマはほとんど見たことがないのですが、自分自身に刺激を与えてくれることを期待し、どこでもいいので年末年始を海外で過ごすことにしました。海外に行けば新春挨拶なんていくらでも書けるだろうと思っていたのですが、こちらも思い通りにはいきません。

ソウルはオリンピック前に1度行ったことがあり、いくらか記憶も残ってはいたのですが、それにしても何となく海外に来ているという実感が少なかった気がします。
もちろん初めて見るもの、体験することはたくさんありましたし、観光スポットを少し離れると日本語も通じず文字も読めずに困った場面もありました。しかし、数日の旅行で体験する範囲ですので、初めてのことでも映像として見ていたり情報として知っていたりします。交通機関や買い物の仕方などのしくみも違和感はありません。言葉が通じない場面でも、ソウルであれば相手もハングルを解せない日本人に慣れているようでした。ホテルも国内出張と同じ感覚でしたし、ネットも手軽に使えたので普段と変わりない感覚になったのかもしれません。

もちろん、個々には新鮮なことがたくさんあり、とても有意義な時間も過ごせたのですが、ここで取り上げる特別な感慨はありません。ソウルが特別なのかもしれませんが、海外との距離がいろんな側面で縮まった印象だけが強い旅行でした。

次々に起こる変化。
一つひとつ大きな出来事ばかりですが、事件や変化が起きることは慢性化してしまい、すべてのものが動こうとしているように感じます。
同様の変化は日本に限らず各国で起きているのだろうと思えます。その結果、1国の中では多様化が進んでるとしても、近隣の国や地域が融合していき、地域ごとに見れば均質化へと向かっているのかもしれません。

時代の変化。
今、まさに時代が大きく変ろうとしているような気がします。この言葉自体は使い古されてしまったものですが、現役世代にとっては初めて体験する大きな変化が訪れようとしているような気がします。
この数年で起きてきた多くの変化もその前兆現象に過ぎないのかもしれません。時代が胎動する時期だとしたら、今年もまたいろんな変化が激しく起きるはずです。その一つひとつの変化はいろんな方向に向かっていて、多くのものはまた消え去り、いくつかのものが大きなうねりを生み出していくかもしれません。そして、もがきつつ、それらの変化が1つの方向に向かって収れんされていくとき、そこに新しい時代が生まれているような気がします。

今年は、弊社にとっても、新しい時代を捉えていくべき重要な年になりそうな気がしています。個々の変化に躍らされることなく、現象面に惑わされることなく、時代の移り変わりをしっかりと見つめてみたいと思います。
そして、新しい時代に多く躍進できるよう、根気強く、基盤を固め、技術を磨き、スタッフを育てて行きたいと思います。

さて、ナビゲートは2月20日で設立10周年を迎えます。
今のところ、派手なパーティーなどをやるつもりはありませんが、せっかくの節目の年ですのでナビゲートらしい企画をこのサイト上で展開していきたいと考えています。
まだ具体化できているものも少なく、この場で発表できる段階ではありませんが、2月20日以降をお楽しみにしていただけますようお願いいたします。

2005年元旦  代表取締役 伊藤 弘二朗

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