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目標管理シートの作成を検討しています。病院業務における目標管理シートの様式が載った書籍はないでしょうか。

目標管理について目標管理シートの作成を検討していますが、病院業務における事務部門(庶務・会計・医事)及びコメディカル (薬剤・検査・放射線)の目標管理シートの様式の載った書籍はございませんでしょうか。

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医業経営における目標管理に関する書籍では、現在、手元に「『続・看護経営学--超実践編--』松下博宣著 日本看護協会出版局 初版1997年」とい うのがあります。 内容的には経営学の基礎理論をきちんと踏まえながらしっかりと書かれています。
ただ、やや重たい内容であること、看護部門の事例に焦点があたっていること、シートサンプルは種類の異なる2つの目標設定について各1点のみの掲載である ことなど、目的を満たすものではないかもしれません。

その他インターネット上で「目標管理 書籍 シート 病院 医療 医業経営」などのキーワードの組合せで検索しますと、数点の書籍がヒットする ようですが、シートサンプルを多数掲載したものはあまりないかもしれません。

さて、ここからは余談になりますが、少しお付合いください。
病院は一般の企業とは異なり、特殊な組織であり業務だと言われます。そのためか、コンサルタントも病院専門でやっている人が多いようですし、目標管理の シートも病院向けに設計されたものが望ましいとは思います。
しかしながら、業務や組織が特殊であるという点は、病院に限ったことではありません。私たちがいろんな企業にお邪魔していると、ほとんどの企業の方が「う ちは特殊だから」とおっしゃいます。しかし、目標管理のような制度を導入される際は、業界内の事例の研究に留まらず、幅広く他業界、先進的な業界の事例を 研究され、自社に活用可能な部分を探し、アレンジして取り入れようとされます。
だからというわけではありませんが、もしシートの設計が課題になっているとするなら、病院の枠を越えて事例をお探しになるも有効ではないかと思います。
目標管理の場合、シートの中に何を書くべきか、どのように書くといいかという記入例のレベルでは同業種・同職種のものが身近で良いですが、シートそのもの の設計ではむしろ業種や職種の特殊性に引きずられ過ぎず、論理性をしっかりと検証されたもののほうが望ましいと思われます。

今日、病院関係では、医療の質の向上、患者重視の対応、医療事故や院内感染の防止、情報の開示と説明、そして経営効率の向上など、多様で難しい 課題を抱えておられることと思います。国立病院も独立行政法人化の流れもあると思いますし、例外ではないと思います。
もちろんこれらは、一般の企業においても全く同様です。
単純な図式化をしますと、患者(顧客)や社会からは質の向上の要請が強く、経営側からは効率を強く求められるなど、二律背反する難しい状況にどの組織も置 かれています。

目標管理では、成果をあげること、業績をあげることが強調されます。しかし、上述した状況の中で「成果とは何か」「業績とは何か」が十分議論さ れていないと、組織全体が偏った方向へ向ってしまい、各個人も日常の問題意識とは矛盾する努力を迫られることとなり、やがて個人は疲弊し、意欲を失い、組 織全体の活力も失われることも少なくありません。
最近、成果主義の人事制度(業績評価では目標管理)を導入した企業で、いろいろな問題状況が報告されているのも、多くはこの部分の議論や論理構築が弱かっ たことに起因していると思われます。
そこで、現在シートを検討されているとしたら、ぜひそのシートにどんなことを書くべきか、つまり各部門や各職種の人にとっての成果とは何か、業績とは何か という点についても、もう一度しつこく議論されることをご提案させていただきたいと思います。

余談が長くなってしまいましたが、もしまた不明な点がございましたら、お気軽にご質問いただきますよう、お願いいたします。


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