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目標シートに記載した課業をやらなかった(やれなかった)場合の成績評価について教えてください。

目標シートに記載した課業をやらなかった(やれなかった)場合の成績評価について教えてください。

1. レベルの目標を達成できなかった場合
2. レベルの目標を他の業務に追われ(上司も認める場合)できなかった場合
3. チャレンジの目標を達成できなかった場合
4. チャレンジの目標を他の業務に追われ(上司も認める場合)できなかった場合

場合によっては、目標シートの記載を少なくしたほうが有利であり、多くを記載すると不利ということもあるかと思います。

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目標管理(MBO)の場合、細かいところまで一般化されたルールがあるわけでありません。そのため、個々の状況に対しては、制度自体がどういう思想ででき ているか、また社内でどういうルール決めをしているかが問題となります。
ご質問内容から察しますと、貴社(貴校)は目標管理制度(MBO)というより、職能等級(資格)制度の目標面接が導入されているのではないかと思います。 これについては思想的な部分、目標の設定方法などで目標管理(MBO)とは全く別物と言う人もいますが、その境目はあいまいになってきています。しかし、 いずれにしても一般的な目標管理(MBO)というより、特定の考え方に基づいた制度だとは言えると思います。

そのため、ご質問いただいたような状況で「どう評価すべきか」という点については、制度導入時に指導された機関(または参照した理論や制度)か、社内(学 内)の制度担当者にご確認いただいたものが正解という前提に立たせていただきます。そのうえで、目標管理(MBO)の場合はどう考えるべきかという点につ いて、弊社なりの見解を述べさせていただこうと思います。

目標管理(MBO)における達成度評価においては、期首に掲げた目標が達成できたか、達成できていないか、その結果だけを捉えて評価することを原則とすべ きと考えています。結果評価において、本人のレベル相当の目標だったか、途中のプロセスの業務状況がどうだったかなどは一切考慮せず、結果だけを評価しま す。
結果の評価を厳格に行なうことで、はじめて目標の設定の仕方が適切だったか、プロセスの進め方が適切だったかなどを的確に振り返ることができ、目標設定の 仕方や達成行動を改善していくことができると考えるからです。

目標の達成度評価を厳格にやろうとしても、目標の設定水準が高すぎたり低すぎたり、あるいは実際にやった仕事とズレてしまっていると意味が薄れてしまいま す。そのため、評価を厳格に行なうには、しっかりと目標設定がなされていることが重要となります。業務を取り巻く環境条件がどう変化するかを予測し、現有 能力のレベルも的確に把握され、期間中の業務についての見通しもできている必要があります。そうした分析や予測を行なうことで、できるだけ早めに、的確な 手を打っていこうとする姿勢を作ることが、業務遂行のレベルアップをもたらし、個人の成長を促していくと考えられます。
そのきっかけとなるのが達成度に対する厳格な評価です。これが甘くなったりあいまいになったりすると、目標設定の真剣さも薄れ、組織や個人の成長にもつな がらなくなってしまいます。

ところが、目標の達成度評価を人事評価としても用い、処遇にも反映していこうとすると、どうしても運不運や有利不利が発生してしまいます。原則的にはそれ も含めて本人責任と位置づける一方で、処遇全体ではその影響を軽減する方策も考えておく必要があります。
まず、期中における業務の状況の変化に対しては、中間面談において目標の修正を認める制度を採っているケースがあります。これは、忙しくなったから目標を 達成できなくてもいいということではなく、取り組めなくなった目標の替わりの目標を立てたり、状況に応じて目標の達成水準を修正したりというやり方です。 つまり、期末に厳格な評価が可能な状態に目標を修正するという試みです。
評価の段階では、難易度による加減点など、評価者による一定の裁量部分を制度として認めている例は少なくありません。これはこれで他の難しい問題を引き起 こしたりするのですが、それでも有利不利の修正機能となっているようです。
処遇の段階では、有利不利を含んだ目標の達成度の評価の影響範囲をできるだけ限定的なものにしておくような設計が考慮されます。たとえば、半期1回の達成 度評価は賞与にダイレクトに結びつけても、昇格や給与改定には環境要因の影響度の少ない行動面、能力面などの評価を用いたり、半期2回の評価、数年の累積 評価を用いるなどの方法です。

これら以外にもいろいろな工夫はなされています。それでも完全に公平な評価や処遇が実現できるわけではありませんが、目標管理(MBO)においては「達成 度評価を厳格に行なう」という部分をまず前提とし、その上で矛盾が起きない手だてを考える、という進め方が最も理にかなっていると考えます。


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