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アンラーニング

更新 2003.10.23(作成 2003.10.23)

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アンラーニングunlearning
アンラーニング(Unlearning)とは「学習棄却」と訳される。いったん学習したことを意識的に忘れ、学び直すことを意味する。
継続的な成長のためには、2種類の一見相反する行動、いわゆる学習(learning)と学習棄却(unlearning)のサイクルをスパイラル的に回していくことが必要とされる。
このアンラーニングとは、個人のレベルにとどまらず組織学習の議論の中で注目されている概念で、組織が不確実な環境の中で継続的にイノベーションを実現していくためには不可欠の要素とされる。
そもそも組織における学習とは、環境変化に適応した行動パターンを見出し、それを組織内に取り込み、共有・浸透することとされるが、これには2つの側面がある。
1つは、いったん獲得した考え方や行動の枠組みにしたがって問題解決を図っていくこと。もう1つの側面は、既存の枠組みを捨てて新しい枠組みを取り組むことである。
アメリカの組織心理学者クリス・アージリスとドナルド・ショーンは、1970年代にその組織学修論において、前者を「シングル・ループ学習」、後者を「ダブル・ループ学習」と位置づけた。
シングル・ループ学習だけを行っていたのでは、環境に適応しながら生き残っていくことは難しい。そこで、過去の成功体験における競争優位性あるいは勝ちパターンといった固定観念を、自らアンラーニングしていくことが重要とされる。
そして、たえず外部から新しい知識や枠組みをダブル・ループ学習し、それをまたシングル・ループ学習によって反復・強化していく。このサイクルを繰り返し継続できる組織だけが競争優位を保ち続けることができるといわれている。

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