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あ行

更新 2015.06.23(作成 1999.07.30)

[あ]

アイコンicon
パソコンの画面上にある項目別の小さな絵。ギリシア語で「イメージ」を意味する言葉、eikonに由来する。アプリケーションやデータなどの内容および機能を表す。カーソルを合わせてマウスをクリックまたはダブルクリックすると、処理の対象を選択・指定し、プログラムを起動したり、ファイルを開いたりする。キーボードで文字を打ち込む方式に対して、コンピュータに与えるコマンドの内容が一目でわかり、初心者にも使いやすいという利点がある。
アイスブレイクice break
研修用語として用いられる言葉。研修のスタート時などにおいて、受講者の緊張を解き、リラックスしてもらうことをいう。互いに自己紹介を行ったり、簡単なゲームを行ったりするのもアイスブレイクのひとつ。
アイドマの法則AIDMA formula
消費者が実際に購買行動を起こすまでの過程を分類した法則で、マーケティング戦略を考える際に活用される。
消費者の購買行動は、その商品に注意(Attention)することから始まり、興味(Interest)を持ち、欲求(Desire)を感じ、記憶(Memory)して行動(Action)を起こすというもので、各過程の頭文字をとってアイドマ(AIDMA)の法則と呼ぶ。
アイドルタイム/アイドルコストidle time / idle cost
休業、休憩、手待ち、または何らかの事故などで、生産設備が正常に稼働してない時間をアイドル・タイムという。
いわゆる「設備が遊んでいる」時間のこと。 設備が稼働していない間も、家賃や減価償却費、人件費などの固定費はかかっており、また再び操業を開始するためにも経費がかかる。このように、アイドル・タイムによって生じた費用のことをアイドル・コストという。
アウトソーシングoutsourcing
自社内で行っていた仕事を外部業者に一括して委託するような経営手法を指す。社外の資源を活用するという意。
従来から行われていた外注、業務委託、下請け、パート化、人材派遣などもアウトソーシングと言えるが、業務の企画・運営・管理まで含めて一括して外部の専門業者に任せてしまうような方法を特に指している。
アウトプレースメントoutplacement
再就職支援のこと。企業が人員整理を行う場合、その人員に対して、再就職先の紹介や斡旋、再就職のための教育などを行うこと。
企業が、外部の再就職支援会社などに、この業務を委託する場合も多い。
アウトレットストアoutlet store
メーカーや専門店が、自社商品の在庫、傷物、規格外品などを処分するために設置した、格安の小売業態をいう。
最初、工場周辺で販売されたことから、ファクトリーアウトレットストアと呼ばれた。アウトレットストアが集積された場所をアウトレットモールという。
青色申告<あおいろしんこく>blue return
所得税の申告の際に、青い申告書を用いることからこう呼ばれる。
全ての法人企業と、事業所得、不動産所得、山林所得がある個人が申告の対象となる。ただし、財務省令で定める複式簿記による帳簿を備える義務がある。青色申告者には、白色申告書を用いる通常の納税者に比べ、税制上有利な点が多い。
例えば、青色申告特別控除が認められたり、青色事業専従者への給与が経費算入できるなどの特典がある。
★詳しくは→ 「青色申告制度」(国税庁)のページへ。
アカウンタビリティaccountability
もともとはアカウンティング(会計)とレスポンシビリティー(責任)の合成語で、会計責任のこと。
そこから派生し、説明責任や説明義務として用いられる。権限委譲された職務について、その遂行状況などを利害関係者に説明する義務をいう。
例えば、政府・行政は、その政策内容等について国民への説明義務があり、また経営者は、その財務内容や戦略の展開等について、株主への説明義務を負う。
また、人事制度の関連では、職務給において‘仕事の結果責任’‘職責’などの職務の価値を表す概念として用いられたり、最近ではコンピテンシーの1項目として取り上げられることが多い。
★詳しくは→ 日経新聞入門講座のページへ。
赤黒処理<あかくろしょり>
会計情報を訂正する方法の1つ。いったん計上した金額を修正したい場合に、元の金額を直接修正するのではなく、元の金額を帳消しにするマイナスの金額(赤)と、正しいプラスの金額(黒)の2つを新たに計上する。これにより訂正の記録を残すことができる。
伝票であれば、誤りがあった元の伝票を書き換えずに、元の伝票の内容を打ち消す伝票と、差替え伝票の2枚を起票する。このうち、打ち消す伝票を「赤伝票」、差替え伝票を「黒伝票」とよぶ。
赤札/赤ラベル(5S用語)<あかふだ/あからべる>
5S活動の整理の段階で不用品に貼り付けるタグ(札)やラベルのこと。目立つようにするために赤い札やラベルを用いることから赤札(赤ラベル)とよばれている。
整理では、職場内にある全てのモノに対し「必要」か「不要」を判断し、不要品を廃棄する。しかし、今は使っていないが念のため取っておきたいものや、まだ使えるのに廃棄するのがもったいないと感じるものが少なくないため、廃棄を前提とするとどうしても余分にモノを抱えてしまう。また、実際には担当者だけで判断できないものも多く、逆に担当者の判断で廃棄したあとで問題になることもある。
そこで、「必要」と判断されたもの以外に赤い札(ラベル)を貼り、一箇所に集めておく。そのうえで廃棄品リストを作って決裁者の判断を仰いだり、対象物ごとに定めた期間中に一度も使用しなかった場合に「不要」と最終判断し廃棄するといった手順を踏んで、整理を進めていく。
☆→整理(5S用語)
アクションラーニングaction learning
現場での現実的な問題について検討しその解決策を実践する、というプロセスをとおして学習効果を得ること。
「学習する組織」を構築するための方法論として注目されている。 アクションラーニングでは、理論中心の講義に見られるような学習内容と現実問題とのかい離を解消し、経験をとおして行動の変化を促すことを目指す。
アクションラーニングの要件は、現実的な問題とリンクしていること、試行錯誤の経験をさせること、そのプロセスについて反省・検証を行うこと、が挙げられる。
一般に、各部門から横断的にメンバーを選出してプロジェクトを編成し、具体的な経営課題に取り組む、というスタイルで行われる。
もう少し詳しい説明を見る
☆→学習する組織
★詳しくは→ 日本アクションラーニング協会のページへ。
ARCSモデル<あーくすもでる>ARCS model
ARCSモデルとは、学習の動機づけ理論の1つで、学習意欲を高めるのに重要な4つの要素を体系化したモデルのこと。米国の教育工学者ジョン・M・ケラーが提唱した。以下の4要素の頭文字が名称の由来。
(1)Attention(注意)…学習者の関心と注意をひくか
(2)Relevance(関連性)…学習者個人の目的達成に役立つか
(3)Confidence(自信)…わかる、できる成功体験が得られるか
(4)Satisfaction(満足感)…学んだ甲斐が感じられるか
これら4つの観点から、学習者側の学び方・態度と教授者側の授業・教材などについてチェックを行い、改善していく。
近年では、学校教育だけでなく、企業などでの社会人教育でも注目されている。
☆→インストラクショナルデザイン
アクティブリスニング(積極的傾聴)active listening
カウンセリングにおけるコミュニケーション技能の1つ。目標管理においては、上司は部下に対し目標の押しつけは行わないが、部下が自ら職場状況を理解し職場に貢献できる目標を設定するように誘導することが必要となる。
また、達成過程では部下に仕事を任せて個別的な指示を控えるべきとされており、そのためには目標設定段階で上司と部下が相互理解に立っておく必要がある。そのために上司の対話の技術、特に聴く技術が重要となり、その手法としてカウンセリング技法が注目されるようになった。
目標管理を導入する際には、上司側のトレーニングの必須項目として位置づけられている。
☆→パッシブリスニング(受動的傾聴) 傾聴
アサーションassertion
コミュニケーション技法の1つで、「人は誰でも自分の意思や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己表現のこと。トレーニングを通じて、お互いを尊重しながら率直に自己表現できるようになることを目指す。
アサーションの観点から望ましい対人関係のあり方とは「まず自分のことを考えるが、相手のことも配慮する」相互的な関係である。これは「相手に気兼ねし自分のことを後回しにする」タイプや「自分のことばかり考えて相手のことを顧みない」といったタイプの一方向的な対人関係とは異なる。
アサーションの考え方とトレーニング方法は1950年代のアメリカで心理療法として開発された。その後、対人関係に悩む人のためのカウンセリングに取り入れられ、60〜70年代には人権擁護運動とも結びついていった。日本には80年代に紹介され、現在では学校や企業などさまざまな場所でトレーニングが実施されている。
アジェンダagenda
アジェンダとは、英語で「議題、検討課題」および「予定表、行動計画」をさす。特に政治の場面では「政策に関する行動計画」の意味で用いられることが多く、ビジネスでは主に外資系企業やIT企業で用いられる。
また、「手帳、スケジュール帳」の意味もある。
もとはラテン語で「しなければならないこと」を意味する言葉、agendumに由来する。
アセスメントassessment
☆→ヒューマン・アセスメント環境アセスメント
アニュアル・レポートannual report
年次報告(書)と訳される。事業年度ごとの企業の経営活動をまとめた報告書。株主などの利害関係先への報告として作成されるほか、一般の投資家などへのアピールにも利用される。
通常は会計情報のほか、経営理念や戦略、経営者のメッセージなども掲載されている
アパシーapathy
アパシーとは、青年期に多くみられる無気力・無関心な状態のこと。ギリシア語で「感情の欠如」を意味する言葉、apatheiaが語源。アパシーになった人は仕事や勉強など本来すべきことにはやる気が出ないが、交遊関係や趣味に関しては意欲を発揮するという点で、生活全般に対する無気力・無関心を示すうつ病とは異なる。また、うつ病はしばしば睡眠障害を伴うのに対し、アパシーの場合、昼夜逆転生活になっても睡眠はとることができる。
特に大学生にみられる慢性化した無気力状態をスチューデント・アパシーという。この状態の学生は授業に出なくなって留年を繰り返したり、中途退学に至ることもある。
☆→モラトリアム
アファーマティブ・アクションaffirmative action
☆→ポジティブアクション
アフィリエイト(アフィリエイト・プログラム)
インターネットを通じて配信される成果報酬型の広告手法。まず、自分が運営するWebサイトやメールマガジンなどに、提携先の広告主(マーチャント)の扱う商品等のリンク原稿(バナーやテキスト)を掲載する。
その後、閲覧者がそのリンク原稿を経由して商品を購入するなどの成果が得られた場合、Webサイトやメールマガジンの運営者に対して、広告主から報酬が支払われるという仕組み。 アマゾン・ドットコムが始めた「アソシエイト・プログラム」に端を発している。
☆→クリック保障型広告
アフターサービスafter service
商品を販売したあとに、その顧客に対して行う各種サービスのこと。
例えば一定期間その商品の品質保証をしたり、修理・点検・使用方法の指導などの便宜を図るなど。
アフターフォローafter-sales service
販売やサービスなど、取引が完了したあとに顧客に対して行うサポートやサービスの諸活動のこと。
購入御礼のハガキやメールを送付したり、電話や訪問などで直接コンタクトをとり、使用状況や不具合を確認したり、さまざまな活動が含まれる。
顧客の満足度を高めることで、紹介や追加購入、再購入につなげることを目的としている。 和製英語で、アフターとは「(顧客の)購入後」の意味であるが、既存顧客に対する新しい商談のスタートの活動と捉えることができる。
☆→アプローチ
アブダクションabduction
起こった現象を最もうまく説明できる仮説を形成するための推論法のこと。仮説形成とも訳される。アメリカの哲学者パースがアリストテレスの論理学をもとに提唱し、帰納法、演繹法と並ぶ第三の推論法として、新たな科学的発見に不可欠なものであると主張した。日常的な例としては次のようなものがある。

(a)庭の芝生が濡れている(現象)
(b)雨が降ると芝生が濡れる(法則)
(c)だから(今はやんでいても)雨が降ったに違いない(仮説)

ここでは(a)の現象の原因を説明するため、最終的に(c)の仮説を立てている。しかし、芝生が濡れる原因は雨のほかにも「夜露が降りた」や「誰かが水まきをした」などいくつか考えられる。そのため、(b)の法則の内容そのものは正しいとしても、その法則を思いついて、ここに当てはめるかどうかは推論する者のひらめきにかかっている。このようにアブダクションには、想像力の発揮される余地が大きいといえる。
☆→帰納法演繹法仮説演繹法
アプローチ(営業アプローチ)approach
営業活動でいうアプローチとは、営業ステップのなかで、顧客への初回訪問や顧客との最初の直接的な接触の段階をいう。
訪問営業では、事前に電話やメールでアポを取って行うこともあれば、飛び込み訪問もある。また、店舗の場合は来店客に対して最初に声をかける瞬間をさす。
アプローチでは、第一印象を良くし、顧客に好感を持ってもらうことで商談のきっかけを作ることがポイントとされる。 なお、業界によっては営業担当者が行う顧客への働きかけ全般をさしたり、電話営業の場合に初回の電話をかけることをさしていう場合もある。
☆→クロージングアフターフォローハッピーコールニューコール/リピートコール
アポイントメントappointment
相手先との会合・面談の約束。アポと略されることも多い。テレアポ(テレホンアポイントメント)は電話で商談や面談の約束を取りつける行為に使われている。
粗利<あらり>gross profit
粗利益の略。売上から売上原価を差し引いた利益のこと。財務上では売上総利益と同義であり、売上原価にロス分も含んだ額を差し引いて求める。営業や販売などの実務の現場では、販売価格から仕入価格などの製品単位の原価を差し引いた金額を用いることが多い。
小売業・卸売業では「荒利(益)」と表記することもある。
☆→売上総利益
アーリーアダプターearly adopters
アーリーアダプターとは、新商品や新技術などのイノベーションが世に出た際、それを比較的早期に採用および受容する人々のこと。「初期採用者」とも訳される。米国の社会学者E・ロジャーズが著書『イノベーションの普及』(1962年)のなかで提唱した5つの消費者類型の1つ。最も早い採用者であるイノベーター(革新的採用者)に次ぐ。
アーリーアダプターは、開発元やイノベーターからの情報を意思決定に役立つように発信するなど、周囲に一定の影響力をもつオピニオンリーダーであることが多い。そのため、あるイノベーションを彼らが採用するかどうかが、その後の普及率(≒市場シェア)を大きく左右すると考えられている。
☆→イノベーションの普及クリティカルマスプロダクト・ライフサイクル
アルコール・ハラスメント
飲酒にまつわる嫌がらせ行為、迷惑行為を指す。略してアルハラという。アルコール薬物問題全国市民協会(ASK)では、アルハラを以下の5項目で定義している。
1.飲酒の強要
2.イッキ飲ませ
3.意図的な酔いつぶし
4.飲めない人への配慮を欠くこと
5.酔ったうえでの迷惑行為
企業の場合、女性社員にお酌を強要するなどの行為もアルハラの一部として注意する必要がある。
★詳しくは→アスクのページへ。
アルゴリズムalgorithm
ある問題状況において、正解を導き出すための一定の手続きまたは思考方法のこと。
その通りに実行すれば必ず特定の結論に達するというもので、数学の公式やコンピュータのプログラミングはアルゴリズムの代表といえる。アルゴリズムと対置する概念として、必ずしも正解を保証しない方法であるヒューリスティックスがあげられる。
安全衛生教育<あんぜんえいせいきょういく>
労働安全衛生法の59条、60条で定められた教育をさすが、企業によっては法令の範囲を超えた教育も安全衛生教育として実施している場合がある。
労働安全衛生法では、59条で雇い入れ時や作業内容を変更したときの教育、さらに特定業務に従事する場合の特別な教育が、60条で監督者に対する教育が義務づけられている。このほか、19条では安全衛生管理者等に対する能力向上教育、69条で健康の保持増進に関する教育が定められている。
☆→安全教育
安全教育<あんぜんきょういく>
従業員の安全の確保や、労働災害・品質トラブルを防止する目的で実施される教育をいう。労働安全衛生法で義務づけられた安全衛生教育に留まらず、各企業の必要性に応じて幅広い教育が実施されている。一般には、法令の範囲の教育かそれを越えた教育かは区別されず、一連の教育として実施されることが多い。
教育内容は業種や職種によってまちまちだが、工場などでは作業時の安全上の教育のほか、危険予知訓練(TMB-KY)やヒヤリハットの活動やそのための教育など、災害防止を目的とした教育に力を入れている。また車を利用する部門では、安全運転講習や道路交通法改正時の教育などがある。
企業によっては5S教育やHACCPなどの教育、近年ではメンタルヘルスなど健康面の教育も安全教育に位置づける場合がある。
☆→安全衛生教育HACCP
アンダーマイニング効果undermining effect
内発的動機づけによって行われた行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機づけを行うことによって、動機づけが低減する現象をいう。
例えば、好きでしていた仕事に対して褒美を与えると、褒美なしではやらなくなってしまう、などの現象。
アンテナショップantenna shop
新商品などを実験的に売りだし、消費者の反応から新たなトレンドを探ることを目的とした店舗のこと。
販売目的でなく情報の受発信を目的としていることからアンテナショップといわれる。通常、流行の先端を行く人々が集まるところに出店される。日本では原宿や六本木に多い。
暗黙知<あんもくち>tacit knowledge
暗黙知とは経験や勘に基づく知識のことで、個人はこれを言葉にされていない状態でもっている。経営学者の野中郁次郎は、日本企業の研究において暗黙知をこのように定義し、形式知の対概念として用いた。例えば、個人の技術やノウハウ、ものの見方や洞察が暗黙知に当てはまる。日本企業では、個々の社員の暗黙知を形式知化し、組織で共有することによって知識を創造すると野中は主張した。
暗黙知の概念は、もともとハンガリーの科学哲学者マイケル・ポラニーが提唱した。彼によれば、人はつねに言葉にできることよりも多くを知ることができる。個人がもつ知識には、言葉で表現できる部分と、言葉で表現できない部分とがあり、前者よりも後者のほうが多くを占めている。ポラニーはこの後者を暗黙知とよんだ。つまり、野中が「まだ言葉にされていない知識」を暗黙知と考えるのに対し、ポラニーは「言葉にすることができない知識」を暗黙知と考えた。
☆→形式知ナレッジマネジメント
アンラーニングunlearning
「学習棄却」と訳される。いったん学習したことを意識的に忘れ、学び直すこと。
継続的な成長のためには、2種類の一見相反する行動、いわゆる学習(learning)と学習棄却(unlearning)のサイクルを回していくことが必要とされる。
このアンラーニングとは、個人のレベルにとどまらず組織学習の議論の中で注目されている概念で、組織が不確実な環境の中で継続的にイノベーションを実現していくためには不可欠の学習行動とされる。
もう少し詳しい説明を見る
☆→シングルループ学習・ダブルループ学習

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[い]

育児休業<いくじきゅうぎょう>
子を養育する目的で取得できる休業。原則として満1歳の誕生日の前日まで、1人の子につき1回の休業が、女性男性にかかわらず取得できる。また保育所への入所ができない場合など、勤務が困難な場合には最長1歳6カ月まで取得することができる。
育児・介護休業法(育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律)にもとづく。
☆→休職と休業介護休業
イエス・バット法
営業の応酬話法の1つ。相手の気分を害さないように、反対意見を言う方法。いったん相手の意見を「そうですね。おっしゃることはよくわかります」(Yes)などと肯定的に受け止めたうえで、「しかし(ただ)」(But)と自分の意見を提示する話し方。
一般に、人は頭ごなしに意見を否定されると気分を害してしまい、反対意見に耳を傾けることが難しくなる。
そこで、まず相手の意見に理解を示すことで、こちらの意見も相手に受け入れてもらいやすくすることができる。
☆→ブーメラン法
イクスピアリアンス・マーケティングexperience marketing
experienceとは経験のこと。消費者に商品やサービスを提供することよりも、その購入プロセスを通じて、楽しく心に残る経験を提供することを主眼においたマーケティング。
2000年にオープンした複合商業施設「イクスピアリ」もこのマーケティングを展開した例の1つで、施設全体が“架空の歴史を持つ海辺の港町”という設定がされている。
★詳しくは→ 「イクスピアリ」のページ
維持的リハーサル<いじてきりはーさる>maintenance rehearsal
短期記憶で保持している情報が失われないよう、同じ内容を単純に反復すること。たとえば、電話番号を一時的に覚えるため何度も口に出して唱えたり、漢字を覚えるために繰り返し書くことなどがある。維持的リハーサルによって留められた記憶は、維持的リハーサルをやめるとそのまま忘却してしまうことが多い。そのため短期記憶内の情報を安定させる(忘れにくくする)には、維持的リハーサルを頻繁に行うか、精緻化リハーサルを行う必要がある。
維持的リハーサルは、単純リハーサル、機械的リハーサルとも呼ばれる。
☆→短期記憶リハーサル精緻化リハーサル
一斉清掃(5S用語)<いっせいせいそう>
5Sの清掃段階に入ったときに、最初に行う大掛かりな清掃のこと。工場全体を対象に行う場合もあれば、管理エリア単位で行う場合もある。TPMの「初期清掃」に近い位置づけであるが、初期清掃が主に設備を中心に清掃と不具合発見やその復元を行うのに対し、5Sでは設備周辺や床、壁などを含めて行い、状況によっては設備を除外して行う場合もある。これは、連続運転をしているために設備の清掃時間を確保しづらかったり、設備が高度化したために一般オペレータによる設備の清掃が困難となっている場合があり、それによって5S活動が停滞するのを防止するための現実的な対応である。
一斉清掃を行う過程では、汚れの状況や不具合の点検をあわせて行い、今後どのようなサイクルで、またどんな方法で清掃を行っていくべきかの清掃基準を作成していく。
☆→清掃(5S用語)日常清掃(5S用語)
一致指標<いっちしひょう>
☆→先行指標
一対表示(5S用語)<いっついひょうじ>
5Sの整頓段階の表示方法の1つで、モノとその置き場所に1対1の表示を行うこと。
例えば、書類棚ではバインダやボックスに表示をするだけでなく、1つひとつのバインダやボックスごとに棚板にも同じ表示をする。それによって余分な書類が混じるのを防止でき、書類が持ち出された場合にも何が持ち出されているかがひと目でわかり、持ち出した書類を誰でも元の正しい場所に戻すことができるようになる。工具類やその他のモノも同様に一対表示をすることで常に正しい置き場に正しいものだけが置かれるようになる。
モノの量や動き(増減)が把握できていない状態や、置き場所が確定できない状態で一対表示をすると、何度も表示をやり直すことになり面倒ではあるが、一対表示を目指すことでモノの全体量を把握したり、置き場所の最適化が図られるなどの効果が生まれる。
☆→整頓(5S用語)姿置き(5S用語)区分線表示(5S用語)
イノベーションinnovation
イノベーションとは、一般に技術革新、または革新のこと。オーストリアの経済学者シュンペーターは、イノベーションを「新結合の遂行」と定義し、資本主義経済における経済発展の主要因であるとした。
「新結合の遂行」とは、経済活動において新機軸を打ち出すことであり、次の5つに大別される。(1)新製品の開発、(2)新たな生産方式の導入、(3)新規市場の開拓、(4)原材料などの新たな供給源の発掘、(5)新たな組織形態の創出。
このうち、(1)は「プロダクト・イノベーション」、(2)〜(4)は「プロセス・イノベーション」に相当する。
☆→イノベーションの普及イノベーションのジレンマ
イノベーションのジレンマinnovator's dilemma
イノベーションのジレンマとは、実績ある優良な大企業が、新しい市場を生み出す技術の変化に直面したとき、従来の経営手法をもとに対処しようとするために、結果として適応に失敗してしまう場合があるという考え方。米国の経営学者C・クリステンセンが提唱した。
クリステンセンによれば、優良な大企業は、確実な市場調査をもとに綿密な計画を立て、そのとおりに実行するという手法をとることが多いが、これが最もよく当てはまるのは、顧客の要望を取り入れつつ持続的に改良を重ねていく商品・サービスの場合である。しかし、この手法は、まだ市場が成立していない新商品・サービスに対しては当てはまらない。そのため、大企業はこうした市場へ早期参入するタイミングを逃す傾向にあるという。
☆→イノベーションイノベーションの普及
イノベーションの普及Diffusion of Innovations
イノベーションの普及とは、米国の社会学者E・ロジャーズが著書『イノベーションの普及』(1962年)のなかで包括的に扱ったテーマで、新しい商品や技術、アイディアなどのイノベーションが何らかの伝達経路を通じて社会に広まっていくプロセスをいう。
ロジャーズは、イノベーションを採用・受容する消費者に焦点を当て、採用に至るまでの平均時間が早い順に、以下の5つの類型に分類した(かっこ内は普及率全体に占める割合)。
(1)イノベーター(革新的採用者:約2.5%)…リスクを進んで引き受ける
(2)アーリーアダプター(初期採用者:約13.5%)…周囲に情報を発信し尊敬される
(3)アーリーマジョリティ(前期追随者:約34%)…慎重で最も平均的
(4)レイトマジョリティ(後期追随者:約34%)…疑い深い
(5)ラガード(遅滞者:約16%)…伝統主義的
マーケティング理論では、以上の消費者類型をプロダクト・ライフサイクルの各ステージに適用し、(1)を導入期、(2)を成長期、(3)と(4)を成熟期に対応づけることがある。
☆→アーリーアダプタークリティカルマスプロダクト・ライフサイクル
一般会計/特別会計<いっぱんかいけい/とくべつかいけい>general account / special account
地方自治体における会計の区分。
一般会計とは、税収を財源とする一般的な収入と支出の会計のことで、会計の主要な部分を占める。
これに対し特別会計(特会)とは、一般会計とは別枠で収入と支出を計算・記録する会計のこと。
本来、財政民主主義に基づく予算原則では、予算は1つでなければならない。ところが財政法13条では、例外的に一般会計と区分した特別会計の設置が認められている。
2013年現在、国の予算には、労働保険特別会計や年金特別会計、社会資本整備事業特別会計、財政投融資特別会計など計18の特別会計がある。
特別会計の資金は出入りが把握しづらく、それぞれを管轄する官庁の裁量で予算が決められ、各省庁や族議員の既得権益の温床と化しているという問題が指摘されている。
★詳しくは→「特別会計」(財務省)のページへ。
今西進化論<いまにししんかろん>
京都大学名誉教授の故今西氏による生物の進化論で、「棲み分け進化論」といわれる。
これは、生物は棲み分けを可能とする方向に新たな種が発生し、もとの種と対立しながらも補い合うように共存するというもの。これにより多様な種が展開され、棲み分けが密度濃く塗り重ねられることによって生物は進化を遂げるという。
この、棲み分けをしている集団を「種社会」と呼び、種社会を構成している個体は、変わるべきときが来たら一斉に変わるとされる。
★詳しくは→「今西錦司の世界」のページへ。
意味記憶<いみきおく>semantic memory
物事の共通認識や客観的・普遍的な事実に関する記憶。カナダの心理学者タルヴィングが、「命題記憶」の1分類として「エピソード記憶」と対比させた概念。
たとえば「みかんは柑橘類だ」「1+1=2」などの定義や数式、「日本の首都は東京だ」「大化の改新は645年」などの客観的あるいは歴史的事実、その他「イヌはほえる」といった一般常識などが意味記憶に該当する。このように、意味記憶は言葉や概念を中心に構成された記憶であり、人々が言語を使用する上で辞典のような役割を果たしている。
なお、意味記憶の内容の真偽は社会的に一致するか否かによって判断される。
もう少し詳しい説明を見る
☆→エピソード記憶命題記憶
印紙税<いんしぜい>
契約書、領収書、約束手形などの文書を作成した際に課される税金のこと。印紙税法で課税対象となる文書が定められており、文書の種類や内容、記載取引金額によって税額が異なる。例えば、3万円以上100万円未満の領収について領収書を作成した場合は、200円の印紙税が課される。
印紙税の納付は、収入印紙を対象文書に貼付・消印することで行う。対象文書を作成したのに収入印紙を貼付しなかった場合は、過怠税が課せられるので注意が必要だ。
☆→収入印紙
インシデント・プロセスincident process
研修で使われる事例研究法の1つで、ピゴーズ教授夫妻により考案された。研修の受講生が、職場で実際に起きた困った出来事(インシデント)を持ち寄り、この出来事について問題点や原因、解決策を討議する。ケースメソッドで使用する教材に比べ、比較的短く単純な事例を扱う。
身近な問題について討議するため、受講生が主体的に参加でき、研修の内容を日常業務に活かしやすいことが利点として挙げられる。
☆→ケーススタディケースメソッド
インストラクショナルデザインinstructional design
インストラクショナルデザイン(略称:ID)とは教育工学の用語で、学習の効果・効率・魅力を高めるべく、教育プロセス全体を設計する方法論のこと。教授設計と訳されることもある。
米国で1940年代に研究が始まり、eラーニングが誕生した80年代以降、高等教育や企業内教育でさらに関心が高まった。日本では2000年頃からeラーニングの普及とともに注目され始め、近年では大学の授業設計や企業の研修開発などに活用されつつある。
一般に、インストラクショナルデザインのプロセスは、以下のADDIEモデルに沿って進められることが多い(ADDIEは各フェーズの頭文字)。このサイクルを繰り返し回すことで、教材を改善していくことが重要であるとされる。
・Analysis(分析)…学習のゴールを明確にし、課題を洗い出す
・Design(設計)…カリキュラムや教材の内容、教え方などを検討する
・Development(開発)…教材を作成する
・Implementation(実施)…教材を使って授業や研修を行う
・Evaluation(評価)…結果を評価し、改善へつなげる
☆→eラーニング
インセンティブincentive
意欲向上や目標達成のための刺激策。個人が行動を起こすときの内的欲求(動因:ドライブ)に対して、その欲求を刺激し、引きだす誘因(インセンティブ)を指している。企業は、自社の従業員を動機づけるためだけでなく、販売店の販売意欲や消費者の購買意欲を駆り立てる目的でも用いられる。具体的には、報奨金、表彰、景品などの形をとる。
インターネットInternet
全地球規模のコンピュータネットワーク。一般に、個々の企業や学校、家庭などのコンピュータネットワークが相互接続されたものをインターネット(internet)と呼ぶ。それに対して、全地球規模に拡大したネットワーク間ネットワークを指す場合は、特にインターネット(The Internet)と固有名詞で表現する。そこでは、使用しているパソコンの機種を問わない世界共通の通信手順に基づき、情報がやりとりされる。
主な用途は電子メール(E-mail)の交換やWebページでの情報公開だが、今日ではネット販売、電話、映像の配信、企業内ネットワークとしての利用など多岐にわたり、人類共通の通信インフラとなっている。
☆→電子メールWebページ
インターンシップinternship / internship program
在学中の学生が、一定期間、自分の専攻やキャリアプランに基づいて、企業で実際に職場体験を積む制度。欧米で普及している。学生にとっては、技術や適性の確認、就業意識の向上、学校から就労への円滑な移行といったメリットが唱えられる一方、企業側の青田刈りを促す懸念もある。
インテグラル型アーキテクチャIntegral Architecture
インテグラル型アーキテクチャとは、製品アーキテクチャ(設計思想)の1つで、各部品が相互に依存しあい、個々の部品の統合的な調和として成り立つ製品について言われる。「統合型アーキテクチャ」ともよばれ、「モジュラー型アーキテクチャ」との対比で語られることが多い。
代表的な製品は自動車で、タイヤ、サスペンション、車体、ステアリングなど、複数の部品の複合体として、独特の乗り心地が実現される。部品のいずれかを変更すると、全体の乗り心地に影響を及ぼすため、部品相互のすり合わせや調整が不可欠といえる。
ただし、近年では自動車の生産でもモジュール化が進みつつある。
☆→モジュラー型アーキテクチャ製品アーキテクチャ
インバスケット法in-basket test
インバスケット法とは、意思決定が必要となる案件を一定時間内に大量に処理させる訓練技法のこと。時間内にどれだけの案件を処理できたかという生産性や、分析力・判断力・部下育成の意識・ストレス耐性などについて多角的に評価を行う。
意思決定能力を伸ばすために研修で使用されるほか、管理職としての適性を判断するための昇格試験やアセスメント研修などに使用される。
☆→ケーススタディヒューマンアセスメント
インフォーマル・グループinformal group
組織の中で諸個人が自然発生的に形成する集団のこと。非公式集団と訳され、フォーマル・グループと対比して用いられる。たとえば職場やサークルの仲間、友人同士など、小規模で直接顔を合わせる関係であり、相互作用を通じて、形式的な役割分担の枠を越えた人格的な結びつきを強めようとする。フォーマル・グループの内部でインフォーマル・グループが形成されると、集団としてのモラール(士気)の向上につながることがある。
☆→フォーマル・グループ
インフレーションinflation
物価水準が長い期間にわたって持続的に上昇することをいう。市場において、貨幣の発行量が必要以上に増加した時に起こる。発生原因によってさまざまな性格のインフレがある。
例えば、景気が上昇加熱し、総需要が総供給を上回ることで起こるデマンドプル・インフレ(需要インフレ)や、生産コスト(特に賃金)が上昇することで起こるコストプッシュ・インフレなど。
☆→デフレーション
インプロ(インプロビゼーション)improvisation
インプロ(インプロビゼーション)とは「即興」を意味する言葉で、一般には、演劇、ダンス、音楽などの芸術分野における表現方法の1つをさす。
即興演劇には日常生活と同様、シナリオがない。そこで、その手法が人材育成ツールとして注目され、企業研修に取り入れられるようになった。この場合、「インプロ研修」とよぶこともある。受講者はグループに分かれ、インプロのエクササイズとして考案されたゲームなどを行っていく。こうした実践を通じて、柔軟な発想力、臨機応変の行動力、他者への共感力や自己表現力などを養うのがねらい。

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[う]

ウォンツwants
ニーズが欠乏感であるのに対し、ウォンツはその欠乏感を満たすための具体的な商品やサービスへの欲求を意味している。ニーズがウォンツになってはじめて具体的な購買行動として現れるとされている。たとえば「美」(美しくなりたい)というニーズがある場合、それを満たすために化粧品へのウォンツとなったり、エステへのウォンツとなったりして具体的な商品やサービスを購入することになる。
☆→ニーズシーズ
売上<うりあげ>sales
商品やサービスを販売することによって得る代金の総額のこと。売上高、売上金額ともいう。また、販売することを売り上げるという。
売上原価(率)<うりあげげんか(りつ)>cost of goods sold
売上原価とは、売上をあげた分に対してかかった原価のことで、販売した商品の仕入れ原価または製造原価などをいう。
売上原価率とは、売上に対する売上原価の割合(売上原価/売上高)のことで、売上高総利益率と表裏の関係にある。つまり売上原価率が低いほど売上高総利益率は高くなる(=収益性が高くなる)といえる。
売上総利益<うりあげそうりえき>gross profit
売上から売上原価を引いた残り、つまり、売れた商品・サービス分の利ざやの合計のことで、俗称で「粗利(あらり)」とも呼ばれる。
企業にとってはこれが収益の源泉で、ここから仕入れや人件費などのさまざまな費用が差し引かれていくことになる。いくら売上が大きくても、最低限費用を賄えるだけの粗利がなくては事業は成り立たない。
売上高営業利益率<うりあげだかえいぎょうりえきりつ>
営業利益/売上高×100(%)。
つまり、売上高に対して営業利益が何%かを示す。営業活動が効率的に行われたかどうかを見るための指標で、高いほどよいとされる。売上高営業利益率は、販管費率と表裏の関係にある。
売上高経常利益率<うりあげだかけいじょうりえきりつ>
経常利益/売上高×100(%)。 会社の本来の成績である経常利益が、売上高に対して何%かを示す。つまり当期はどれだけもうかったのか、を見るための指標。 数値が高いほど業績がよい。損益計算書で収益性を見るときに最も重視すべき比率。
売上高総利益率<うりあげだかそうりえきりつ>ratio of gross profits of sales
売上総利益/売上高×100(%)。 つまり、売上高に対して売上高総利益(粗利益)が何%かを示す。製品・商品の収益性、採算性をみるための指標で、高いほどよいとされる。売上高総利益率は、売上原価率と表裏の関係にある。
☆→売上総利益
売上高当期利益率<うりあげだかとうきりえきりつ>
当期利益/売上高×100(%)。
つまり、売上高に対して当期利益が何%かを示す。会社の最終的な利益率の指標で、高いほどよい。税金を支払ったのちの最終的な利益が売上高に対してどのくらい残ったかを表すが、営業外収支や特別損益を含んだ指標となっている。
☆→当期利益特別損益
売掛<うりかけ>accounts receivable
☆→掛取引

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[え]

営業<えいぎょう>business / operation / trade
利益を得ることを目的として、事業を行うことをいう。また、販売活動を中心とした営利目的の業務や、その業務を担当する部門や担当者をさしてよぶ場合もある。
☆→販売生産
営業外損益<えいぎょうがいそんえき>non-operating profit and loss
営業外収益営業外費用を合わせて営業外損益という。営業活動以外の活動から生じる収益と費用のこと。
営業外収益には、受取利息や受取り配当金などがあり、営業外費用には、支払利息・割引料、社債利息、有価証券売却損などがある。
営業利益<えいぎょうりえき>operating profit
売上総利益−販売費及び一般管理費。本来の営業活動の成果として得られた利益を意味する。
衛生要因<えいせいよういん>hygiene factor
ハーツバークによって提唱された、仕事への満足・不満足の要因説に基づく1つの要因。
衛生要因とは、少しでも欠けると不平・不満につながる要因のことで、職場環境がこれに該当する。具体的には、作業場所や休憩時間、報酬など。
これらの衛生要因は、不満が解消されてしまえば、それ以上に向上させたところで、満足の向上につながるわけではない、という性格を持つ。
☆→動機づけ要因
会釈<えしゃく>
会釈とは、軽い挨拶やお辞儀のことをいう。ビジネスマナーでは、3段階あるお辞儀の仕方のうち1番軽いお辞儀で、社内で上司や外部の方とすれ違うとき、入退出時、お客さまの前に出たり下がったりするときに用いる。角度は15度が目安とされ、頭だけでなく、背筋を伸ばして腰から上体を折り、前方に視線を落とすのが基本とされている。
なお、会釈の語源は仏教用語の「和会通釈(わえつうしゃく)」といわれている。
☆→敬礼最敬礼
エスクローescrow
第三者寄託(きたく)の意味。モノの売買を行うのに、当事者以外の第三者が決済を仲介し、代金を一時的に預かるサービス。
代金を支払ったのに商品が届かないとか、商品を送ったのに代金が支払われないなどのトラブルを防ぐことを目的とする。
昨今、ネットオークションやオンラインショッピングなど、面識のない相手との取引が一般化する中、エスクローを導入する企業が増加している。
★詳しくは→ Yahooオークションのページへ。
エピソード記憶episodic memory
個人的に体験された出来事についての記憶。
カナダの心理学者タルヴィングが、「命題記憶」の1分類として「意味記憶」と対比させた概念。
たとえば「みかん」という言葉から想起される「小さい頃、おばあちゃんの家のこたつで一緒にみかんを食べた」という思い出や、そこから連想される具体的な経験がエピソード記憶にあたる。さらに情景だけでなく「一緒に食べた子と、その後仲良くなった」といった時間軸を持つストーリーや、それに付随する感情もエピソード記憶に含まれる。また、同じ人でも「給食の冷凍みかん」「一面のみかん畑」などさまざまな記憶を回想できることから、エピソード記憶は恣意的な記憶といえる。
なお、エピソード記憶の内容はその人の置かれた状況に応じて変形しやすく、その真偽を客観的に判断することは難しい。
もう少し詳しい説明を見る
☆→意味記憶命題記憶
エビデンスevidence
エビデンスとは、英語で「証拠、根拠」を意味する言葉。ビジネスの場面では、取引先とのやりとりなどを書面で記録したものをさすことが多い。この意味で、経理処理に用いる請求書や領収書などといった証憑をさすこともある。
もとは保険医療の分野で、薬や治療法を実際に用いて得られる臨床結果など、その効果を証明する「科学的根拠」をさす。
また、IT業界では、開発中のプログラムやシステムをテストして得られるデータをさす。これを記録しておくことにより、後にトラブルや不具合が生じた場合、その原因を追究するのに役立つとされる。
☆→証憑
エルダー制度elder
エルダーとは先輩の意味。新入社員のOJT制度の呼び名の一つとして用いられる。先輩社員が新入社員に対し、マンツーマンで面倒をみる制度のこと。実務の指導を始め、職場生活上の相談役も担う。エルダー制度のほか、OJTリーダー制度、ブラザー制度、シスター制度などとも呼ばれる。
もう少し詳しい説明を見る
☆→メンター
エレクトリック・コマースelectronic commerce
電子商取引。Eコマースとも呼ばれる。インターネットなどの電子的なネットワーク上で、商品やサービス、株などを売買したり、決済を行ったりすること。電子商取引の普及のためには、情報のセキュリティ技術を万全にする必要がある。
演繹法<えんえきほう>deduction
前提となる事柄をもとに、そこから確実に言える結論を導き出す推論法のこと。帰納法の対義語で、演繹的推論ともよばれる。
例えば、次のような推論が演繹法に当てはまる。

(a)『竜馬がゆく』の著者は『坂の上の雲』の著者と同一人物である(前提1)
(b)『坂の上の雲』の著者は司馬遼太郎である(前提2)
(c)ゆえに、『竜馬がゆく』の著者は司馬遼太郎である(結論)

ここでは、すでにわかっている2つの前提(a)と(b)から(c)の結論を導き出している。演繹法では、前提となる事柄がすべて正しいと認められれば、そこから必ず正しい結論を導き出すことができる。
☆→帰納法仮説演繹法アブダクション
エンカウンターencounter
☆→グループ・エンカウンター
エンパワーメントempowerment
エンパワーメントとは、「力(権限)を与える」という意味のempowerの名詞形で、ビジネス分野では「権限付与」とか「権限委譲」と訳される。比較的古くから用いられた言葉だが、CS経営やIT時代のスピード経営が重要になるにつれ、迅速な対応には現場や顧客に近いところで仕事をしている人たちに権限を付与していく必要がある、という文脈で盛んに使われるようになった。
一方、1995年の第4回世界女性会議の「北京宣言」の中で使われたことで、男女の機会均等や女性差別の撤廃のキーワードとしても使われるようになった。また、公衆衛生、地域保健、健康、貧困などの分野でも用いられており、それらの背景にあるパワーレスという問題を克服していくためのキーワードともなっている。これらの文脈では「能力開花」という意味で用いられている。
エンプロイアビリティemployability
個人の“雇用され得る能力”のこと。技術環境や産業構造の変化に適応し、速やかに異動や転職ができるための能力ともいえる。
終身雇用制の終焉、産業構造の変化、失業率の増加といった社会情勢の中で、雇用のミスマッチを解消し、流動性を促進するための1つの概念。
労働市場において、通用する職業能力を身につけるためには、企業側も教育機会を提供していくべきとされる。
もう少し詳しい説明を見る

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[お]

オープン価格open price
メーカーが希望小売価格を設定せずに、小売業者に価格設定を一任すること。
これによりメーカーの価格支配力が弱まることになるが、ディスカウントストアによる価格破壊や独禁法の規制強化により、多くのメーカーがオープン価格制に踏み切っている。
☆→定価・売価
オープン・クエスチョンopen question
☆→ クローズド・クエスチョン / オープン・クエスチョン
教え方の四段階<おしえかたのよんだんかい>
☆→ ジョブ・インストラクション
お辞儀<おじぎ>
☆→会釈敬礼最敬礼分離礼
オピニオン・リーダーopinion leader
特定商品の購買行動や消費をリードする消費者層のこと。
新しい商品・サービスが現れた時、いち早くその商品・サービスを購入する消費者がいて、ブームを巻き起こし、そのブームに巻き込まれて市場が形成されてくるケースが多いことから、オピニオン・リーダーの重要性が認識されるようになった。
例えばゲームソフトにおける若年層マニアなどの存在がそれにあたる。
オプトインメールopt-in mail
顧客の意思表示や同意に基づいて発信される電子メールのこと。パーミッションマーケティングの考え方に立脚した販促活動といわれている。
これに対し、一方的に送りつけられるメールはスパムメールと呼ばれる。
☆→スパム
★関連→atmarkitのページ富士通総研のページへ。
オフバランスoff balance
バランスシート(貸借対照表)には計上されない取引のこと。
典型的なものにリース資産がある。例えば会社が機械設備を購入した場合、それは貸借対照表上に資産として計上される。しかしリース契約によって資産を使用する場合は、貸借対照表上に計上されない。
(リース料は、損益計算書の費用科目に計上される)
また、金融派生商品の多くもオフバランスに該当する。 金利や為替相場の変動リスクを分散するために、為替や株式などの先物取引、為替の予約取引などが増加しているが、これらの取引は、実際に決済日が到来するまで貸借対照表に計上されることはない。
以上のようなオフバランス取引を利用することにより、財務体質を健全に見せるよう操作できてしまうため、オフバランス取引について、なんらかの対応措置が求められている。
★関連→「オフバランス取引」(あずさ監査法人)のページへ。
オペラント条件づけ<おぺらんとじょうけんづけ>Operant conditioning
オペラントはOperationに由来する言葉。ある行動をした結果、環境がどう変化したか、を経験することによって、環境に適応するような行動を学習すること。
例えば、レバーを押せば餌が出る、という経験を繰り返すことで、自発的にレバーを押すようになる行動をオペラント条件づけという。 理論の起源となったソーンダイクの問題箱の実験と、理論を提唱したスキナーによるスキナー箱の実験が有名。
卸売<おろしうり>wholesaling
生産者(メーカー)や同業者から商品を仕入れて、消費者以外の企業や人(小売業者や同業者)に販売する機能。
卸売業者は問屋と同義語と考えてよい。
卸売物価指数<おろしうりぶっかしすう>wholesales price index
卸売業者(原則として一次卸)による販売価格の動向を示す指数。
景気動向に敏感に反応することから生産需給を見るための指標として活用される。国内卸売物価指数、輸出物価指数、輸入物価指数、さらにこれらを総合した総合卸売物価指数があり、日本銀行調査統計局によって毎月作成・公表されている。
2002年に、「企業物価指数」へ名称変更された。
☆→物価指数
★詳しくは→ 「企業物価指数(2000年基準)のFAQ」(日銀)へ。
卸値<おろしね>wholesale price
メーカーや卸売業が、小売店に卸売りするときの取引価格をいう。小売店にとっては仕入値となる。
また、卸値を決める際に、小売予定価格(定価)に一定の率を掛けて算定することが多いが、そのときの率を卸率、あるいは掛け率という。
オンライントレードonline trading
株式・債券・投資信託等の売買取引をインターネット等のネットワークを介して行うこと、またはその事業形態。1999年10月に証券取引手数料が完全自由化されたことで、オンライントレード市場に参入する企業が相次いだ。
★詳しくは→INTERNET Watchのページへ。

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