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部下の失敗のフォロー

上司の心得 ~俺のミスは俺のミス、お前のミスも俺のミス~

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フランチャイズグループ本社管理部門(女性)  2014-09-16

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上司の心得 ~俺のミスは俺のミス、お前のミスも俺のミス~

「ほかの人の失敗の尻拭いなんて、面白くない!」――誰でもそう感じるものだと思いますが、部下・後輩を指導する立場となれば、尻拭いを避けて通ることはできません。かく言うわたしも今日、部下が休暇直前に発送した支店向けの通達文書に脱落があり、不在の彼にかわってお詫びの文書を作成し、全国60か所に向けて発送作業をしていました。上司にミスを報告し謝罪しながら、心のどこかで「でもわたしの失敗じゃない、だって彼が発送しちゃってたんだし......」と自分を慰める声が聞こえてきます。とはいえ、チェック段階で詰め切れなかったのは、やはりわたしの責任です。
もし部下が休暇中でなく、ここにいたらどうだったでしょうか?
それでもやはり、「わたしのチェックが甘かった、今度から気を付けよう」と言って一緒にお詫びの文書を出し、上司に謝罪するときも一緒に報告して頭を下げることでしょう。

誰かの失敗をフォローするとき、思い出すシーンがあります。
6年前、自分が入社して2年目のことでした。当時は、各支店の運営状況を監督するグループに所属しており、直接の上司は、若くしてサブマネージャー兼グループリーダーに抜擢された優秀と評判の男性でした。このほかに、現場からたたき上げで本社勤務となった年配の男性数名でグループが構成されていました。この中で一番若手のわたしは、周囲の雑用を引き受けながら仕事を覚えようと必死でしたし、リーダーはとっつきにくいところもありましたが次々に難題を与え、懸命に育ててもらっていると感じていました。
同じ職場で1年を過ぎると、案件の重要度もそれなりにわかってくるようになるものです。ある日、支店から上がってきた情報に驚かされました。ある現場でこれまで行ってきた経理関係の運用が、法令に抵触する可能性があるというのです。これは大変だと思い、さっそくリーダーに報告したものの、
「これは様子見でいい」とにべもない回答。
「至急マネージャーに上げなくていいのですか」
「状況をちゃんと把握しなければ報告できない」
リーダーから他のメンバーに調査の指示が出され、その回答が上がってきましたが、リーダーはマネージャーに報告をしようとせず、当初の連絡から3週間が過ぎてしまいました。わたしも、たたき上げの地区担当者(以下、あだ名でオッチャンとします。)も、じりじりしながらリーダーの対応を待っていました。折に触れて「あの件は......」とリーダーに訊ねるものの、回答はいつも「方針に変更はない」というものでした。
ところがついに、支店からマネージャーに直接電話があり、マネージャーの知るところとなったのです。
マネージャーは受話器を置くとわたしを席に呼びつけ、「どうなってるんだ!!どうしてもっと早く上げなかった!!」と雷が落ちるようにして怒りました。わたしも「誠に申し訳ありませんでしたっ」と頭を下げ、延々と続くマネージャーのお説教と質問攻めに耐えていました。オッチャンもそばに来て、助け舟を出してくれました。
そんなわたしたちの目に映ったのは、マネージャーの隣に控えて腕組みをしてウンウンうなずき、「まったく、こんな大事な案件をなんで止めていたんだ、呆れたやつだ」と言わんばかりのリーダーの姿でした。マネージャーへの説明の中で、わたしもリーダーに報告していたことに触れなかった一方、リーダーもリーダーで、知らんふりを通したのです。

このとき、課長に頭を下げながら、生意気にも以下のようなことを考えていました。
......リーダーが自分から言い出さないのは、マネージャーに自分のミスを知られたくないか、あの怒鳴り声に耐えられるだけのキャパシティがないからだ。それならわたしが切られ役になってやろう。
でも、自分が上司になったら、わたしは部下を売るようなことは絶対にしないぞ......、と。

叱られたあと、オッチャンが飲みに連れて行ってくれ、「あのときの君は本当にえらかった。何も言わずによく耐えた。リーダーを立ててるのもよくわかった」と誉められました。オッチャンはこうも言いました。「リーダーの○○さんは確かに優秀だけど、ああいうことがあると信頼を失う。こっちが一生懸命やっても、いつ手のひら返されるかわからん。後ろから撃つかもしれないやつと戦場には行けない」
今から思えば、マネージャーが2年生のわたしを怒鳴る、というのは、一種のパフォーマンスだったのかもしれません。直接リーダーを怒鳴ったら彼のメンツが丸つぶれになるため、あえてわたしを通して、リーダーに事の重大さを教えようとしていたとも思えます。マネージャーが真実を知っていたかどうかは定かではありませんが。

2年目に経験したこの出来事以来、自分の失敗はもちろんですが、部下の失敗まで引き受けられるようになろう、そこからリカバリーできる実力を身に着けようと思うようになりました。部下にやらせ、その失敗も自分で引き受けることが、上司として責任をとることではないでしょうか。かつて社長が「謝るのが営業の仕事」と言っているのを耳にしたことがありますが、上司・先輩の仕事の中には、下のために謝ることも含まれていると思います。
今回の通達の件も、部下の名前を出して「××さんの送った通知にミスがあったので、差し替えの連絡をしておきます」と上司に言うことも可能です。しかしそれでは、自分に痛みが残りません。「もう謝りたくない」と思うからこそ、部下の仕事の指導やチェックが丁寧になり、部下の失敗を自分の失敗ととらえることで、自分が成長できる......。尻拭いと考えるとやるせなくなりますが、拭えるのも実力のうち、成長のうちと思って、これからも指導に励みたいと思います。


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