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新人の頃の失敗

思いがけないダメ出し

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デザイナー(女性)  2014-08-26

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思いがけないダメ出し

新卒で入社した某デザイン会社でのことです。
専門学校で多少デザインのノウハウを学んだものの、実務経験なし。パソコンの使い方すら、ままならない状態で、初めて任された仕事が、ある図をトレースする(画像などを下絵にしてなぞり、線のデータを作成すること)という作業でした。
とにかく何でもやりたかった私は、任せてもらえたことがうれしくて、すぐに取りかかりました。数時間後、自分なりに上手くできたかなと思い、トレースしたデータのファイル名を「完成」と名前を付けて保存。今の自分なら数十分で終わる作業も、その当時はできるだけ丁寧に仕上げたいと思い、じっくり時間をかけて作業しました。

自分なりには満足感があったため、意気揚々と先輩に出来たことを伝えると、
「何だよ~、完成って。こんなんで完成なわけないだろう。それに、こんなに時間をかけて。まだまだ先があるんだぞ」と、思いもよらなかった冷たい一言。

どうやら、先輩から見るとそのトレースは雑だったようです。また、そもそもその作業は、これから数十ページにもわたるパンフレットを作成するうえで、ほんの一部分にしか過ぎなかったようなのです。
事前に何の説明もなかったしーと内心反発しながらも、私は、任された作業の先のことや時間配分などまったく気にかけることもなく、ただただ、目の前のトレースのことで頭がいっぱいになっていた自分に気付かされました。また、学生時代に、自分で作業したデータなどには、最終的に「完成」と名前を付けて保存していたため、いつもの癖でそのまま「完成」と付けてしまったのです。そのときは、恥ずかしさで返す言葉もありませんでした。

今になって思い返すと、新人の頃のかわいい失敗という笑い話とも言えますが、新人って、本人が思う以上にぜんぜん回りが見えていない、わからないものなのだと思います(もちろん中には優秀な新人もいるとは思いますが......)。
なので指導をするときは、まず全体像を示し、これから行う作業がどういう位置づけになるか、伝えるようにしたほうがよいと思うのです。
また、学生の頃はそれで許されていたことも、社会に出ると通用しないこと。プロの仕事として要求される質の高さや厳しさに、びっくりさせられたものです。この点もなかなか指導しづらいところだとは思いますが、最終的な仕上がりのイメージを共有することも、新人を指導するときには大切なことかと思います。

当時、先輩にとっては、いずれも当たり前になっていることで、そうしたことを指導する必要があるなんて、きっと思いもしなかったのだろうと思います。なので、私の提出した「完成」ファイルに、どれだけがく然としたことでしょう。

おかげさまで、あれから数年経験を積み、新人の頃よりは、もう少し全体を見渡せるようになり、一作業にかける時間配分なども考えられるようになりました。
今後、新人や後輩に指導する機会があれば、自分の失敗談を踏まえて、なかなか教わりにくい仕事の全体像やレベルの差などについても、フォローできたらと思います。
入社して早い段階でそういうことについて理解することができれば、新人も、一段高い視点から自分の仕事を見る習慣が身に付いて、品質や時間についての意識なども変わってくるのかもしれませんね。


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