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受験指導のOJT

教える側と教わる側の温度差

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大学生(男性)  2013-06-17

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教える側と教わる側の温度差

私は英語教員志望の大学生です。大学では教職課程を履修していますが、少しでも教える技術を高められればと思い、塾講師のアルバイトもしています。そのアルバイト先の塾長に言われて印象深かったことについて書かせていただきます。

塾の授業は大きく、日常学習指導と受験指導の2種類に分けられます。前者は、学校の授業の補習や定期テスト対策が主な内容で、そもそも勉強の習慣がない子たちへの習慣づけや基本的な知識の確認・練習をします。後者は、中学・高校入試の対策が主で、入試問題の解説を中心とした応用演習を行います。
塾にもよりますが、私のアルバイト先では、これら2種類の授業は担当が別です。新人講師は日常学習指導から始めて、それをしばらくやった後に、塾長の判断で受験指導を任されることになります。

上記のしくみは採用面接のときに聞いていましたが、英語に自信のあった私は、すぐにでも英語の受験指導を担当したいと思っていました。
しかし来る日来る日も、あまり勉強に興味がなさそうな生徒たちの日常学習指導ばかりやらされ、なかなか担当替えはありませんでした。
正直ちょっと嫌気がさしてきた頃、思いきって塾長に受験指導を担当させてくれるようお願いしてみました。

すると、意外な答えが返ってきました。
「わかった。担当は来月にでも替えよう。それはそうと、どう? しばらく日常学習指導をやってみて、あまり勉強に興味がない生徒に勉強を教えるということがどういうことか、わかってきたかな」
私には塾長の言葉の意味がすぐには理解できませんでした。答えあぐねていると、
「君を採用するとき、受験指導ができるだけの学力があることは筆記試験の結果ですぐにわかったが、君があまりにも英語が好きそうに見えたので、逆に、教える者としての心がまえというかな、そういった面で少し不安を感じたんだ」
塾長いわく、受験指導を担当する場合、講師は当然自分の得意科目を教えます。しかしそれだと、高度な内容の授業が維持できる一方で、自分の好きなことを教えるわけだから、「この程度のことは知っていて当然」とか、必ずしも試験には関係なさそうなことを含めて「興味をもって当然」といった態度をとる講師が出てきます。つまり、講師自身の興味(≒趣味)をいわば生徒に「押しつける」わけです。

たしかに、勉強の基本は「まなぶ=まねる」です。例えば英語の授業なら、生徒は、英語大好き人間である講師の態度を「まねる」ことで、自分も英語が大好きになり、その結果、成績もあがるという場合があるでしょう。
しかし、すべての生徒がこのように講師の態度に共鳴できるわけではありません。生徒のなかには、特にその科目が好きなわけではなく、受験に必要だからやむをえず勉強している子も多いはずです。彼らは、講師が「自分と似た者」になることを生徒に要求するような授業には、なかなかついてこれないでしょう。

塾長が私にあえて長めに日常学習指導を担当させていたのは、「生徒は勉強好きな人間ばかりではない」という単純な事実を、身をもって知ってほしいという理由からでした。どちらかというと昔から勉強が好きなほうだった私は、自分と似たような生徒しか目に入っていなかったのかもしれません。少なくとも、塾長の目にはそう映ったのでしょう。
また、塾長からはこうも言われました。
「どうすれば勉強好きではない子が進んで勉強するようになるか、それを考えることから教育は始まる」
この言葉は、将来、私が教員になってからも決して忘れることはないでしょう。


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