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スーパー社員は要らない

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ソフトウェア開発会社経営(女性)  2012-05-11

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スーパー社員は要らない

私は、ソフトウェアの開発を手掛ける会社の経営をしています。採用は、すべて最終の採用面接を自ら行ってきたので、みんなが可愛い私の部下です。

中でもとりわけ手塩にかけて育てたT君という社員がいました。T君は、もともと仕事の筋が良かったのに加えて、爽やかな外見、物腰柔らかな対応、丁寧な仕事ぶり、と何拍子も揃っており男女問わずクライアントから人気がありました。

T君は入社間もなくメキメキと力をつけ、お客様からは「T君でお願いしたい」とご指名までいただけるようになりました。私もプロジェクトの管理手法など私の持てる技術をT君に手取り足取り教え、他の社員にもそれとなく「T君を見習うように」と言うこともありました。

入社数年目になるとT君は私の指導を離れ、自らが後輩を指導することも増えてきました。中でも、W君はT君のもとで長くプロジェクトをやることとなりました。T君が別の案件を抱えて動けない時はW君に任せられるよう、T君が丁寧に指導している光景を見ることもしばしばありました。

ですが、一つ困ったことがありました。T君が次々と顧客の信頼を得ていくのに対し、おとなしい性格のW君はT君の背後でなかなか独り立ちできないのです。私としてはT君という素晴らしい先輩の指導を受けているのにと、もどかしい気持ちでした。T君に「W君はどうなの?」と訊ねると、T君は「W君の場合、作業が不安なんじゃなくて、お客から不安そうに見えることが問題なんですよ」とのこと。確かにW君はT君のように手慣れた客先対応ができるタイプではありません。

仕方がないので、対外的な対応はT君、裏方で作業するのはW君という形でW君の苦手を補っていました。こんな時、社長としては、部下が更にその後輩を指導しているところに割って入るわけにもいかず、やきもきしながら見守るしかありませんでした。

そんなある日のこと。
どうもこのところT君の様子がおかしいと思っていたら、T君から辞表が提出されたのでした。同業他社からの引き抜きのようでした。
長い時間かけて育てあげてきた我が社一番人気のT君に辞められるのは、信頼し切っていただけに腹立たしくもあり悲しくもありましたが、一方でT君に頼り過ぎてきた会社の在り方を反省するきっかけにもなりました。

T君が辞めてすぐは、不器用な男性社員をT君に代わる担当に据えたところ、先方の女性担当者から「Tさんに比べて対応が不親切!」とお叱りを受けるなど、混乱もありました。

ですが、2カ月、3カ月と時間が経つにつれ、今までT君の影で存在がかすんでいた社員たちのそれぞれの持ち場での活躍を耳にするようになったのです。また、社内のグループ活動を活性化させ、個性にスポットを当てるようにしてからは、社員相互がお互いの強みを尊敬し合う雰囲気も出てきました。

あのW君も、メーカーのSEさんから「Wさんの納品してくれたものは素晴らしいです。あんなにテストの精度が高いシステムは初めてです」とお褒めの言葉を頂戴することができました。

一人のスーパー社員が会社を支えるのではない。
みんなが個性を輝かせた時、会社は会社としての強みが発揮できるのだ。

T君が辞めて失ったものより得たものが大きいと感じた私でした。


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