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自分流に仕事を作り直してみました

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元学校職員(男性)  2002-10-10

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私が入社後初めて配属されたのは、ある事務部門でした。古参の社員が切り盛りしている職場で、「習うより慣れろ」みたいな雰囲気がありました。ごく初歩的なことは教えてもらいましたが、事務の流れや処理方法を細かく教える時間はないようでした。

初めの1カ月ほど、私はわからないことがあるたびに先輩社員に尋ねて回る日々を送っていました。特に、いろいろな問い合わせに答えるのが大変でした。問い合わせに即答できるようにシステム化されているわけではなかったので、内容ごとにいろいろなファイルをひっくり返さなければならなかったからです。私はこうした問い合わせがあるたびにマゴマゴしていました。もちろん、先輩方は嫌な顔をせず教えてくれましたが、しだいに私は自分を何か「お荷物」のように思うようになりました。「自分がいなくても、この職場は何の問題もなく仕事が流れていくんだ、何も1人でできない自分はみんなの邪魔ばかりしているんじゃないか」と、ふがいない自分のありさまを嘆き、責めるようになっていったのです。

でも、こんな後ろめたい気持ちを抱く一方で「そんなはずはない」という意地もありました。「自分はそんなに無能な人間じゃない、あらかじめ一通りのことを教えてもらえば、人並み以上に役に立てるはずなのに。どうして必要なことをまとめて教えてくれないんだ!」と心の中で叫んでいたのです。
自分の中でこうした意地が勝っていたのでしょう。あるとき、仕事の合間に先輩社員を質問攻めにして、問い合わせ対応マニュアルを作りはじめました。これは、フローチャート式になっていて、条件に応じてどんなファイルや書類に当たればよいかを示したものです。今思えば、笑ってしまうような代物でしたが、一応の完成を見るまで何日もかかりました。先輩達には「よくやるよ」と半ば呆れられましたが、私にとっては大きな成果でした。それからというもの、問い合わせがあっても、落ち着いて対応できるようになりました。また、このことが自信になって、パソコンによるデータ管理などを取り入れて、業務改善にも取り組むようになったのです。

こうして自分流に仕事の流れをどんどん変えてしまううちに、今度は先輩方のほうから「この件はどうするんだっけ?」などと尋ねてくるようになったのです。ここまできて「ああ、やっと自分も職場の一員になれたんだなあ」と感じたものでした。同時に、自分を暖かく見守って、好きなようにさせてくれた職場の先輩方に感謝したものでした。
そして、それまでの自分がいかに甘えていたか、また仕事というものは自分のほうから働きかけていくものなんだ、ということを実感できたように思います。


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