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答えは一つしかない教え方

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製造 (男性)  2009-06-12

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答えは一つしかない教え方

以前、私は製造ラインの主任の立場であり、主任層の中ではすでに古株でした。10年以上も同じ職場にいたこともあり、上司がその間に8回も変わるという奇妙な体験もしました。上司は、それぞれリーダーシップの取り方や教え方などもさまざまで、今考えるといい経験ができたように思います。さらには部長もよく変わりました。ある部長のときは安全や品質などに問題が起こると、部長職という立場でも細かいところまで指示を下し、それができないと徹底的に怒鳴りつけ、管理面での仕事をどんどん増やすというやり方をし、職場はかなりどんよりとした雰囲気になったこともありました。私も一時、頭が痛くなりノイローゼ気味になったこともあり、何でこのような人が部長なのかと心底思った時代もありました。

しばらくすると、私の職場も景気が悪くなり、所属していた製造ラインはSTOP。その後、私は同じ製品をつくっている海外工場のSVとして転勤することになりました。
実は国内にいるときのグループで私より後に入った後輩はいなく、海外に行ってから主任層(現地ローカル)の部下を持つことは初めてでした。その海外工場の歴史は10年くらいであり、そこにいる現地主任もある程度の知識と技術はすでに備えていました。

最初、国内の工場のやり方と海外工場のやり方が違うため、国内のやり方を参考にするように説明していきました。現地の主任は、それに従い改善を進めていきました。結果、上手くいくものもあれば上手くいかないものもありましたが、まずまずといった調子で進んでいきました。しかし、1か月くらいたった頃、現地の主任がやたらと私に「これはどうするのだ、あれはどうするのだ?」と細かいことを質問してくるようになりました。私は「それくらい自分で考えてくれよ」といった感じで答え、彼らが考えてくるのを待ちました。
その後、彼らが持ってきた案を聞くものの、私が説明したことが理解されてないことにがっくりきて「いや、これはこうするべきだろ」と再度、説明をしました。
こんなやりとりを繰り返すうちに、現地主任の話しているときの表情がだんだん険しくなっていくのがわかりました。そして、何回もこと細かに説明している自分に、あるときはっと気がつきました。「もしかして、国内のときの部長と同じようなことを自分がしているのでは......」

振り返れば、彼らに案を考えさせるようにしたものの、それは結局「自分の考えを当ててみろ」的であり、自分の考えと違う場合、結局強引に修正してしまうというものでした。海外工場の細かい部分は彼らの方がよく知っており、彼らにもいろいろアイディアが浮かんではいたものの、細かい事情を知らない私がそれを試す前から否定していたのかもしれないと気がつきました。
ある程度作業を熟知している人に対し、自由度を与えない教え方。
彼らも自分で発案したことや気づいたことは例え失敗したとしてもいろいろやってみたいだろうにと、昔自分が国内でいろいろテストなどしていたときのことを思い出しました。
考えれば初海外勤務ということと言葉的なコミュニケーションロスも含め、私自身かなり失敗に対し敏感であったことが、「自由度がありそうでその実、自由度がない教え方」の原因だったのかもしれません。

それに気づいた後、現地主任がまた私に聞いてきました。
「ここはどうすればいいのか?」
「いや、君の考える通りでいいよ。何もかも私が了承しないと駄目であったら仕事をしても面白くないだろ。逆にその辺は私より君の方がよく知っているだろ。」
こう、答えました。その現地主任は最初驚いていましたが、以降、比較的スムーズにコミュニケーションが取れるようになり、また逆にこちらの意見を聞いてくれるようにもなりました。

新人などに教える場合は、このようなやり方は危険ですが、ある程度習熟している人や知識を少し持っている人などには、「自分の考えを当ててみろ」的な説明や指示はしないように気をつけています。もし行うのであれば、最初の段階で自分の考えをすべて説明するべきだと思います。また、他の工場で同じように生産している製造ラインでも、実は微妙に違っていることもあり、コミュニケーションの大切さも改めて意識するようになりました。
最近は時代の変化が激しいため、マニュアルの内容がすぐ古くなってしまうこともよくあります。そのため、マニュアル通りに説明するだけではなく、また中学校や高校の暗記テストのような答えは一つしかない教え方ではなく、創造性を持たせた教え方も必要になることでしょう。


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