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社内データベースの設計

パートスタッフのレクチャーを受ける(3)〜原因の所在〜

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ナビゲート代表 伊藤弘二朗  2003-11-05

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パートスタッフのレクチャーを受ける(3)〜原因の所在〜 今回の勤務の予定は、正味10日間程度でした。いつもと同様、お願いする仕事はメールで依頼しました。せっかく戻ってきてくれたにも関わらず、私のほうが出張が続いていたため、印刷専用のファイルについては最終日間際に時間を合わせて彼女からレクチャーを受けることにしました。 私が他のスタッフからレクチャーを受けること自体は普段もよくやっていることですが、今回はレクチャーを聞いたあとに判断をしなければなりません。彼女が作ってくれたファイルを活かすのか、修正を加えるのか。もし、修正を加えるとなると、彼女が一生懸命考えて工夫してくれた部分の処理をごっそり削ってしまうことになるかもしれません。そのため、私としては少し緊張するイベントとなります。

依頼しておいた仕事は順調にこなしてくれ、いよいよまた最終出勤日が近づいてきました。ところが、その日も私は出張が重なっていました。毎回忙しさに逃げるわけにはいかないので、何とか予定を1日早く切り上げて戻ってきました。それでもそのレクチャーのためにとれた時間は1時間程度でした。
できれば彼女の組立てに従って説明を受けようと思っていましたし、彼女もどこからどう説明するか、多少の準備をしてくれていたのではないかと思います。しかし時間が限られていたため、途中からは、私が知りたい部分を質問するというスタイルになってしまいました。
彼女の説明は、とつとつとしているところがありましたが、内容自体は的確でした。もう開発を終えてから2カ月近く経っていたので、思い出しながら、しかし間違えないように話そうとしていたのだと思います。
2人でフィールド定義とスクリプトを追いながら、私が質問し、彼女がそれについて説明し、さらに私がその構造と処理の関係を紙に図解化し、理解が間違ってないかを確認していくという流れで進みました。

骨格部分の図解が完成したところで時間がなくなり、レクチャーは終了しました。
すべての説明を聞くことはできませんでしたが、私が疑問に感じていた部分については一通り確認ができました。
とは言え、これがベストの方法なのかどうかまでは判断はつきません。ただし、私が最初に要求した機能に対しては、これも1つの正解だと思えます。まわりくどいと感じる処理をしていることも、しっかりとした理由がありました。また、かゆいところに手が届くような工夫も見られました。

それでも、私がイメージしていた方法のほうがシンプルだという気がします。ただしデータの取り込み段階でシンプルな方法を選択したとしても、必要な機能を実現しようとしたら1つクリアすべき問題があり、あとから似たような処理をかませることになるかもしれません。私も技術者ではないので、やってみないと見通せないところです。
また、操作の面で少しわかりづらいところもあるのですが、わかりにくくなった原因の1つは途中で私が行ったアドバイスにありました。私は、自分が考えた画面展開のイメージしか頭になく、彼女が採用した方法だとまったく余計なアドバイスをしてしまっていたようでした。

印刷の元データである顧客企業ファイルと担当者ファイルでは、データ項目の微妙な違いがあるのですが、それらもきちんとカバーしてありました。また、いくつかの処理のパターンを想定し、それぞれへの対応がなされていました。このあたりのことは仕事の依頼時に説明してませんでしたので、やりながら途中で気付いて対策を考え、手直しを重ねてきたのだと思います。
やってくれている最中は時間がかかりすぎだと感じていましたが、なるほどこれだと誰がやっても時間がかかったはずだとうなずけました。

ただし、1点だけ。「みんなが自由に加工して使えるようにする」という目的からはずれてしまっているように思えます。
しかしこの点についても、スクリプトによる制御をやめて自動化の程度を低くしておくことが効率的なのかというと、それも違うように思えます。普段から手動による処理が多くなるばかりか、例外的な事項が意識されず、ミスの確率を増やしてしまうだけかもしれません。
結局、私が最初に構想し、要求したこと自体が、実態に照らすと的確ではなかったような気がします。また、時間がかかりすぎて少しイライラしたことも、私の工数見積りが甘かったことが原因のように思えてきました。

さて、このファイルの処遇方法についての結論です。
今回はこのファイルはこのまま使い続けることにしました。まだ数カ所調整が必要な部分も残っていますが、今のところ大きな問題もなく使えているからです。何よりファイル自体はよく考えられており、完成度も高いものとなっています。
それでも、もし仮にこのファイルがすべて消えてしまい最初から作り直すことになったとしたら、私が最初にイメージしていた方法を採用するのではないかという気がします。でも今、このファイルが存在しているところで改めて作り直すのは、全くムダな作業でしかありません。
そのうち時間とれたらスクリプトも少し整理して、みんなが加工しようとしたときに扱いやすい状態にしようと思っています。

私にとっては、スタッフへの仕事の依頼の仕方、依頼した仕事への私自身の関わり方など、非常に反省させられた記念のファイルとなりました。
ファイル設計のアイデアで、パートスタッフに負けてしまったような悔しさがないわけではありませんが、その腹いせには、次の機会にもっと難しい仕事をドカンと丸投げしてやろうと思います。
ただし、次回からは課題の解決方法と納期について、初期段階に本人から自己申告させるようにしたいと思います。

今回はご苦労様でした。


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