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category : [仕事・職場]
writer :[K]
スタッフの[ひ]が産前休業に突入しました。
こんな言い方は変ですが、出勤最終日を迎えたときは本当にホッとしました。何せ妊娠の報告を受けてからというもの、遅刻や欠勤は増えるし、仕事には無責任になるし、しわ寄せがきた周囲からは不満が出るし、私のイライラは募るばかり......、などということは一切なかったのですが、何事もなく産前休業を迎えることができたことが何より嬉しく思えました。
実は、ナビゲートでは過去に2人連続で妊娠中の障害で産休を待たずに入院してしまうという事態が起きていました。仕事自体が肉体的にハードというわけではありません。それでも神経を使う部分は多いし、根を詰めると無理をしがちだし、通勤もあります。それに本人の体質もあるので何が起きるかわかりません。特に最初のうちは辛そうではあるのですが、男の私がいちいち声をかけるわけにはいかないし、ましてじろじろ見るわけにもいかないので、いつも通りだまって見守るしかありませんでした。
[ひ]は控えめな性格ですが、責任感が強く、少々無理な仕事も嫌な顔ひとつせず引き受けて黙々とこなします。昨年1月に挙式した直後のことです。新婚旅行から戻ってきた出勤初日こそ、みんなして「無理するな」「早く帰れ」と定時に退社させたのですが、忙しい時期だったこともあり、数日後には自ら終電間際まで残業していました。そうして結婚後も頑張っていたこともあり、昨年の秋ごろには「力をつけてきたな」と感じることが多くなり、私はひそかに「もうしばらくは子どもなんかつくらず、このまま頑張ってくれよ」と心の中で願ってました。でも、そんなのは経営者の勝手な都合です。
妊娠の報告は直属の[の]を介して聞きました。聞いた瞬間は「困ったな。仕事のやりくりができるかな」と思ったのですが、本人の顔を見た瞬間はそんなことは忘れ、素直に「おめでとう。良かったね」という言葉が出てきたことに自分でも驚きました。これも[ひ]がいつも献身的に働いてくれていたからかもしれません。
そうであれば、あとは優先順位を変え、可能な限りやりくりを考えるしかありません。これまで担当してくれていた、納期があり精神的な負担も多い「マニュアルの受託業務」からは徐々に外し、自社のサイト管理など、自分で時間コントロールがしやすい仕事を中心に担当してもらうことにしました。他のスタッフもみんな理解があり、積極的に仕事を引き取ってくれたのも嬉しい出来事でしたし、みんなが頼もしく感じました。
そのかわり、[ひ]には産休までに1つ新しいことを経験させることにしました。新しく採用した[ゆ]のOJTリーダーです。OJTリーダーをやっておけば、仕事の復習にもなるし、育児休業明けの復帰もスムーズになるのではないかといった意図からです。
ところが、[ゆ]が入社して間もないころ、[ひ]にちょっとした異常がみられ、医師から休養を命じられてしまいます。本人からは大したことはないと報告を受けていたものの、二度あることは三度あるとも言うし、このときは冷や冷やでした。
幸い大したことにはいたらず、2週間自宅で療養して仕事に復帰してくれました。その後は何事もなく、そう、ちょっと見は妊婦とは気づかないようないでたちで(?)、最終日まで仕事をこなしてくれました。
最終日には、せっかくなので「ママは大きなお腹で働いてたんだよ」って写真を撮ろうということになり、昼間、和やかに記念撮影をしました。私はその光景だけでなんとなく感慨深いものがり、今日は最後に帰るのを見届けようと思っていました。
実はその日、私は、家族が寝込んでいて気掛かりだったこともあり、[ひ]を見送ったらすぐに帰るつもりでした。ところが、[ひ]は残った仕事をやりあげようとしているのか、何時になっても在席を表すチャットメニューから名前が消えません。9時を過ぎたところで見送るのを断念し、[ひ]を会社の残して帰宅しました。「そんなに頑張れるんだったら、あと1週間来ればいいのに」などと思いつつ。
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この上期、[ひ]にはもう1つの課題を与えていました。育児休業に関する規定が不完全な状態だったため、これを機に整備するようにという課題です。それを人事厚生の担当でもあり、出産で苦労した[よ]と2人で、[ひ]が産休にはいる前までに仕上げるように指示していました。
育児・介護休業規定のサンプルは、手持ちのものも、ネット上にもたくさんあるので、それほど手間はかからないだろうと思っていました。ところが、経験者と当事者だけあって、細かい部分まで調べ、一つひとつ具体的な事例に照らして時間をかけて検討してくれました。
最終的には介護を切り離し、妊娠中から子の小学校就学前までの期間を対象とした「子育て支援規定」として仕上げくれました。「ノーワーク・ノーペイ」を原則としたので大盤振る舞いした部分はありませんが、ナビゲートらしい規定に仕上がったと思います。
目玉は、休業中の学習支援制度です。総額で10万円以上の費用が使えるようにしたのですが、こういう制度は利用実績を作ることが重要ですので、まず[ひ]が自分で活用するようにと、本人と約束しました。
これで1年後には、きっとパワーアップして仕事に復帰してくれるものと信じています。
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| すっかり妊婦姿になった[ひ] | スタッフと和やかな記念撮影 |