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甘粛省に行くその3


[ち] 旅行・海外生活

蘭州から次に向かったのは甘南(甘粛省の南)にある「拉卜楞」です。隣の青海省との境にある町です。
中型のワゴン車に19人とその荷物がぎゅうぎゅうに乗り込み、足も伸ばせない状態で7時間、 くねくねと曲がった山道を進みました。

この町に『拉卜楞寺』というチベット仏教の寺があります。仏教でありながらインド教やネパールとチベット独自の文化が混ざっていて、日本のそれとは建物の色合いや形が違います。
「ラマ」と呼ばれるチベット仏教僧は、えんじ色の布のようなものを腰や肩に巻き付けるようにして着ています。 彼らは寺ばかりではなく町にもたくさんいて食事や買い物をしていました。

村人は祈ることに熱心で、経を唱えながら村中の寺をぐるりと何十周もします。 山道も多いので付いていくのはとても辛かったです。 寺の壁に手を突いてぶつぶつ何かを言い、門に来ると手を合わせます。 やり方は、まず頭、次にあご、胸の前で手を合わせ、そしてひざを突き頭を付けて、 お辞儀かスライディングのように身体ごと倒す、というのを3回1セットで行います。
ラマ達も決められた時間に経を唱えます。 時間になると寺の前にラマが集まり経を唱え始めるのですが、 私が聞いた夕方6時の読経ではその中でちょっと違うパート(低音)の人が1人いるようで、 それはモンゴルのホーミー(※)のようでもありました。

ラマの行動でビックリしたこと...。それは私たちが寺で各自写生をしていたときのことでした。
ちょうど12時頃念経の時間が終わり、わらわらとたくさんのラマ達が寺から出てきました。 そしてあちらこちらに点々としゃがんでいます。 私たちがいるすぐ目の前でもこっち向いてしゃがんでいました。 それも何かの儀式なのかと不思議に思いじっと見ていたら、友人が「見ちゃダメ!」と訴えてきます。 実はそれはトイレを済ませていたのでした。 巻き付けた布の下は何もはいてないらしく、もよおしたらしゃがんでちっちっと済ますのです。 なんとも便利、というかなんというか......。

<参考>

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