ニーズに沿った贈り物

2014年 06月 23日
［よ］ 日常生活

母の日、父の日、と毎年やってくるプレゼントシーズン。
［よ］の両親、義理の両親は、誕生日もこの前後にあり、贈り物が立て続けとなってしまうため、何を送るか、毎年悩ましい課題となっています。
まだまだ若い？と思っていましたが、4人の年齢は全て70代。気持ちは若いのですが、体力的にはそろそろ厳しい年代です。
仕事を退職した彼らは、基本的に家にいて、農業や園芸を細々と楽しむ日々。贅沢品はもう不要のようで、何が欲しいか聞いても「何もいらない」とのこと。
結局、消費したらなくなる食品やお菓子、入浴剤など、無難な物になってしまうのですが、たまには、本当に必要な、気の利いたプレゼントができたら、と思っていました。

さて、［よ］は現在3LDKのマンションに住んでいます。けっして広くない間取りですが、すぐに髪の毛やほこり、食べかすなどが床に散らばってしまいます。ずぼらな性格のくせに、汚れが目立ちやすい白が好きなので床はだいたい淡い色、その分ゴミも非常に目立ちやすい。そして、掃除をしてもしても、すぐにそのようなゴミが溜まっていきます。
そこで、自分の生活習慣や体力と、汚れる個所や掃除が必要な頻度を考え、いくつかの掃除機を試してきました。

○普通の家庭用掃除機　→　パワーは良いのですが、大きいため普段は押し入れに。その分出してくるのが重くて面倒になり体力がある休日しか掃除しなくなりました。しかもコードが短いので、各部屋ごとにコンセントの抜き差しが発生し、非常に面倒。

○小型コードレス　→　ダイニングテーブル下の食べこぼし用。椅子の下に完備し、すぐに使えるようにしていますが、小さいので腰をかがめるのが面倒。また、すぐに充電池が切れます。

○小型コンセント掃除機　→　立って身軽に掃除機をかけられるよう、安いコード式タイプをお試しで購入。洗面所の髪の毛を取るため１日5回くらいかけていますが、コンセントが短いため遠くの部屋まで届かず、洗面所専用になってしまいました。

○ロボット型掃除機　→　いわずと知れたルンバです！　　［ひ］が愛用とのことで、大いなる期待を込め、清水の舞台から飛び降りるつもりで購入しました。が、動作を観察すると、本当に通ってほしいところを通らず、関係ない場所を何度も通っている姿を見て、これだけでは不足していることに気づきました。

そこで、腰をかがめることなく、軽くて、コードがなく、クイックルワイパーのように、見つけた髪の毛やほこりを一瞬で吸い取ってくれる掃除機をついに購入！
これで目についたゴミを常に吸い取り、なんとか快適な生活をしています。

そして、今回の父の日、意向も聞かず、勝手に実家の父に送ってみました。
実家には猫がいて、その毛を掃除すべく常にクイックルワイパーをかけている状態です。しかし、その紙を交換するのも結構な手間なので、クイックルワイパー代わりに使ってほしいな、と。

反応は上々でした（おそらくお世辞ではなく）。
「軽いのでフックにかけて、ゴミに気づいたらいつも使っているよ！」と言ってもらえ、「よっしゃ！」と私の気分も上々！

残るは義理の両親です。
実家のように勝手に送りつけるわけにもいかず、また「こんな掃除機、使いませんか？」などと気軽に言えるタイミングもありません。でもただでさえ小柄な義母は最近すっかり体力もなくなっている様子。元気な私でも大きな掃除機を出すのがおっくうなので、きっと便利に使ってもらえるかな、と。

そんなことを考えていたある日、義母がわが家に来る用事がありました。
タイミングを見計らい「最近、こんな掃除機を思い立ったらすぐに使っているんですが、もしよかったら使ってみます？」と遠慮がちに聞いてみました。
すると、義母は「こんなの欲しかったのよ！掃除機、重くてなかなか出すのが面倒でね。掃除がおっくうになってるから、とっても嬉しいわ！」
とお世辞ではなく嬉しそうな表情に一変。
新しいのを送りますね、という私の言葉をよそに「じゃあ、この掃除機、頂いて帰るわ」と嬉しそうにうちで使っていた物を持ち帰りました。

ニーズを聞き出すことは、時に遠慮がちになりますが、今回聞いてみてよかった、と胸を撫で下ろしました。