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女性専用車両にご用心


[な] 日常生活

毎朝の通勤に女性専用車両を利用しています。
たまに女性専用車両にうっかり乗ってしまった男性を見かけることがありますが、先日そんな男性の悲劇を目撃しました。

朝、いつものように女性専用車両に乗っていたときのことです。
車内は多少混雑していて立っている女性がちらほらいる中、男性が足を投げ出して座って寝ていました。
だいたい20代半ば頃と思われるその男性は、ある女性が「ここ女性専用車両ですけど......」と優しく注意しても、無視。別の女性も加わって「あの?ここ女性専用車両なんですけど!」と先ほどよりも少しきつめに注意しても寝たふりを続行していました。しかし2人の女性が再度注意すると突然「うるせー、疲れてるんだよ!」とぶっきらぼうに言い放ったのです。
おそらくその一言で、女性の何かのスイッチを入れてしまったのです。

一呼吸おいた女性2人は、先ほどの優しい口調とは一転
「てめーが疲れてるのなんて関係ねーんだよ!」「さっさと車両移れよ!」「気持ち悪いんだよ!」「出てけよ!」
......と大激怒!次から次へと女性らしからぬ言葉で怒鳴り声をあげ、男性を攻め立て始めました。

おそらく男性は内心かなりビビったと思われます。
あのとき素直に車両を移動していればよかった......と後悔したかもしれません。
何せものすごい剣幕と大音量の怒鳴り声のせいで、同じ車両内はおろか隣の車両の人までものぞき込み、すでにその光景は注目の的となっていました。
男性も少し反撃してみてはいましたが、女性専用車両というアウェイで彼に勝ち目はありません。引っ込みがつかずまた寝たふり状態の男性に対して女性2人の罵声はさらにエスカレートしていきます。
そこで耐え切れなくなった男性は、ぼそっと「次の駅で移動する」というような言葉を発したと思われます。......が、そんな言葉はもはやすでに沸点を越えている彼女達には通用しません。
「今すぐ移動しろ!」「それじゃおせーんだよ!」「ここは女性専用車両って読めないのかよ!」と......。

あまりの言われっぷりに周りの人たちも男性に対して同情し始めてきた頃、突如、女性専用車両にいたもう1人の男性が動き出したのです。

「この状況でこの車両にもう1人男性がいたとは!」車内の女性大半が思ったはずです。
いきなり現れたその男性は、激怒している女性2人の前をささっとくぐり抜け、座っていた男性に対して「一緒に移動しよう」と言って手を差し伸べたのです。座っている男性にとっては女神様ならぬ男神様といったところでしょうか。
座っていた男性はしぶしぶを装いつつも「助かった?」というおももちで彼の手をとり立ち上がりました。こうして男性2人は肩を寄せ合って隣の車両へと移動して行ったのです。
彼らは、移動した隣の車両で一部始終を見ていた大学生ら数名に「お疲れさまでしたー」と拍手で迎えられて苦笑い。

そして女性専用車両では男性が移動してぽっかり空いた席が1つ。
あんなに激怒していた女性2人が「どうぞどうぞ座ってください」とお互いその席を譲り合っている光景がなんとも面白かったです。

私の降りる駅に到着し扉が開くと、この一部始終を何も知らず今まさに女性専用車両に乗りこもうとする男性が1人。

「ここ女性専用車両ですよ?ここに乗ると恐いことになりますよ?」と内心思うのでした。

女性専用車両
時間帯などによっては男性が乗っても大丈夫。
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