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はははは


[ち] 食・健康

小さい頃から自分の歯が嫌でした。
歯そのものが大きい割に、顎が小さいため入り切らず、八重歯になったり歪んだりしていました。虫歯や重なっているという理由で抜いた歯もあり(私の小さい頃は、すぐ歯を抜く時代でした)、左右の歯の数が違ってしまい、中央がズレているのもかっこ悪いと思っていました。
おまけに、小さい頃の薬の影響もあって歯そのものが黄色いうえに、コーヒーや紅茶の渋が付着しやすい歯のようで、歯医者も首を傾げるほど常にヤニが着いています。

そんなわけで、人前ではなるべく歯を見せないようにしようと心がけていました。
歯を見せて笑うと印象が良いと聞いたことがありますが、とんでもない!
口を閉じて「むふふふ」と笑うようにしていました。
そのせいか、写真に写る自分はどれも顎が伸びて猪木みたい。

いつかは矯正をしたいと思いつつ、生活の不便さや金額を考えると躊躇していました。しかし、40歳手前になって、ようやく勇気をだしました。中央に揃えるのは歯を抜かなければならなかったためあきらめましたが、「今を変えよう」と思ったのがきっかけです。なるべく生活に支障がない状態でできればよいなと思いました。
そこで選んだのは、インビザラインというマウスピース型の矯正です。初回に全ての型をつくり、2週間ごとに交換していくというものです。ワイヤーよりも痛みが少なく、食事制限もなく、目立ちにくいことがメリット。
ただし、食事と歯磨き以外はずっとつけたまま、1日22時間以上装着しなければなりません。

デメリットは、食べる時はかならず外さなければいけないこと。
食事のあとは、必ず歯磨きしてから装着します。
マウスピースをしていると、唾液がまわらず、虫歯になりやすいためです。当然、装着中は水以外は禁止!虫歯になる懸念だけでいえば、砂糖が入っていない飲み物ならOKとなりますが、着色しやすく、マウスピースの破損にもつなります。

問題は外で食べる時です。
洗面所があるレストランならいいのですが、トイレにちょこっと手を洗うだけの蛇口が付いているだけとか、そもそも無いとか......お店によってさまざまです。
外すことも、そのあと歯磨きをすることもままならない。
仕事の延長でお誘いされたり、急いで食事しなければ行けない時は、本当に困ります。
矯正していることがバレない反面、理由を言いにくいという面もあります。
新しい型に交換したばかりだと、装着に15分くらい苦戦したり、痛みもあるので、外出の予定を考えて、体力と気力がダウンしないようにスケジュールを組むことが結構重要です。

とはいえ、不便さも、慣れればなんとかなってきます。
数カ月たって、少しずつ形が変わっているのを見ると、嬉しくなってきます。
そして、今年の2月に、とうとう始めに作った型41個分が終わりました。2週間で1つなので約2年弱。長かったような、短かったような......。
残念ながら、うまく動かなかった歯があり、ここからまたさらに16個分が追加され、いまもなお矯正中です。


年齢で躊躇してしまうことは、いろいろあります。お金以上に体力を使うことは特にです。どうしてもできないこともあると思います。
でも、でもって思うのです。
少しでも明るい未来に近づく努力はしたほうが良いと。
今の積み重ねが未来をつくっていきます。今を楽しく生きなければ、未来も楽しくないのだと。
歯ぐらいで大げさですし、他人にとっては気にもならないようなことでしょう。
でも、いま、「はははは」っと笑えるようになった自分は、前よりちょっと明るい気がします。

矯正1 矯正2
始めた頃の型 41番目の型
矯正5 矯正6
ダメと言われても珈琲を飲んでしまい
着色しています。汚くてすみません
見えにくいですが
形は随分違います
矯正3 矯正4
洗面台が狭いお手洗いですが、
これもあれば助かります
41個のマウスピース
まだここから続くとは......
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