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鏡の中の新しい私


[よ] 子育て

「わたし、髪切るの!」
最近4歳の娘がそんなことを言い出しました。
「え?髪を切りたいの?」
娘は生まれたときからずっと髪の毛が薄く、なかなか伸びてはくれませんでした。全身ピンク色の服を着せても、外出時など知らない方から「元気な男の子ね」と言われることも少なくなく、何度苦笑いをしながら心で泣いたことか。
そんな母親の事情もあり?前髪以外はずっと伸ばして、やっと長くなったのでした。かわいいゴムで髪を結ぶとそれなりに女の子らしく見えるので、洗髪に時間が掛かったり、食事中に髪の毛が皿に入って煩わしいことがあっても、もう少し長い髪を楽しもうと思っていたのですが......。
最近保育園で仲良しのお友達が髪を切ったことも影響しているのでしょうか、自分も切りたくなったようです。
確かに長いと洗髪後乾かすのに時間がかかり風邪も引きやすくなります。たとえ切ってもまた伸びてきますし、試しに切ってみることにしました。
とはいえ、髪の毛は切ってもすぐに伸びると勘違いしていないだろうかと不安で、そこだけはよく言い聞かせました。
「髪の毛は紙とは違うのよ。一度切ったらテープやのりでくっつけるわけにはいかないの。長い間待たないと伸びないのよ。わかるね。自分で『切る』と決めたんだから、もし気に入らなくても怒っちゃだめだよ」
彼女は静かに「わかった」と言っていましたが、私はとにかく不安で何度も言い含めました。

これまでは私が洗面所で前髪のみ切っていましたが、全体となるとさすがに勇気が出ません。そろそろ外見を気にしはじめた娘は、もし気に入らなければ激怒することでしょう。
そこで、私がカットするとき娘も付き添いで連れて行く美容室にお願いすることにしました。そこは、娘にとって私のカットが終わるまでビデオを見たりと、行き慣れた場所でもありました。

そして、ついにその日がやってきました!
当日は自分の希望が叶うという期待でいっぱいなのか、おとなしくイスに座り子供用のケープを首に巻かれています。目の前には大きな鏡があり、否が応でも見えてしまう自分。鏡に映る姿に照れながらも、どんどんカットされ短くなっていく髪をおとなしく見つめています。

私自身は中学に入るまでおかっぱ頭だったため、ずっと祖母が切ってくれていました。中学生になりやっと美容院デビュー!
うれしい反面、孫が自分を頼らなくなってしまい寂しそうな祖母の表情もかすかに覚えています。同居していない祖母にとって、髪を切る時間は孫とゆっくり話せる貴重な機会だったのかもしれません。
最近の事情は、私の周りのお子さんは小さくても美容院に行くケースが多いようです。自宅でカットするスペースがない、道具をそろえるのも大変などといった理由もあるのでしょう。

そんなことを思い出しているうちにカットは終了です。
「どう?かわいくなったね!」と言う店員さんに照れながらうなずく娘は、鏡に映る新しい自分を見つめてにっこり笑顔。
一方の私は「こんな髪いやだ!元に戻して??!」と叫ばなかった彼女にホッと胸を撫で下ろした一日でした。

鏡を見つめる写真 カットの様子の写真 カット後の写真
鏡の中の私にドキドキ☆ 定員さんと相談しながら?
どんどん短くなります。
新しい私は、ちびまる子ちゃんのようなおかっぱ頭。
本人はえらくお気に入りです。
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