さくら、「ダシ」にされる！
赤ちゃんが生まれると、それなりに買うものがでてきます。
ベビーベッドにベビー布団、ベビーカー、車に付けるチャイルドシート、ベビーバス、洋服におもちゃ、オムツに日用品......。
わが家の場合、そのほとんどをお下がりで賄っています。
ベッドは兄と私が使い、さらに姪と甥まで使った,0ウン年の「アンティーク」もの。
布団は兄と友人のところからもらったので、お昼寝用と夜用があります。（なんてぜいたく）
チャイルドシートは使用期間が短いためレンタルで済ませることにし、洋服やおもちゃは友人や知人からお祝いでいただき......。
自分でまともに購入するとバカにできない金額になりますが、その点、わが家はもらえるものはお古で我慢することにして、けっこう助かっています。
一方で、長女 さくら をダシに大きなものを買ってしまいました。
車・ビデオカメラ・パソコン（これは近々購入予定）。
ビデオカメラやパソコンはよく聞く話ですが、車となると......。
実はわが家にはもともと1台車があります。
主人が好きな車でとても大切な宝物のようです。その宝物は家にあるのではなく、たまたま実際に動いているというだけの話、車を"道具"として見る私と、大切な"愛車"として見る主人では、車に乗るとき、いろいろな場面で大きな違いが出てきます。
（主人）「もっと、丁寧にドアを閉めてよ」
（私）「えー、ちゃんとしてるよ！」
かみ合わない会話もしょっちゅうです。
以前からそんなことはあったのですが、車を乗るのは月に数回、お互い我慢してきました。ところがさくらの入院で頻繁に病院に通うことになり、車の出動機会は激増！さらに引っ越したばかりで日用品の買い物も必要です。おまけにこの車、燃費が悪くガソリン代もバカになりません。
そんなある日、当て逃げされた事件が2回も続いたため、主人の怒りは爆発寸前になりました。
う、このままこの車に乗っていてはお互いストレスになる......。
現在私は運転していないけれど、以前は毎日していたので、何年かのブランクはあるけれど大丈夫なはず！もっと気軽に「道具」として乗れる車が欲しいなあ。
そこで
「ぜいたくなのは承知だけど、まだ退院のめども立たず通院も長引きそうだし、今後私が運転する必要も出てくるだろうから、もっと気軽に乗れて、燃費のいい車買わない？」
と相談したところ、即答で「OK」！！
主人も"愛車"が"道具"になりかけていたことが不満だったようです。
それから購入まで2週間くらい、あっという間でした。
●気軽に乗れる車とは......軽自動車は小さくて小回りがきくよね、税金や保険などの諸経費も安く済むけど、ベビーカーやチャイルドシートを載せるとなると手狭だよね。
●じゃあ、1300ccくらいの大きさでオートマ車なら運転しやすいし、燃費も軽自動車と変わらないものもある。なによりかわいいよね。
●僕は「□□社」ってあんまり好きじゃあないんだ。
●「△△社」のこの大きさの車、メーターが中央にあるよ、なんだか運転しにくそう。
●今出せるお金は、これくらいしかないよ、駐車場や保険のお金も増えるしね。
いろいろ意見を言っているうち、ターゲットは絞られ「日産マーチ」に決まりました。
インターネットで中古車の相場を調べたところ、以前店頭で「試乗車」として活躍していた車がほぼ新車状態で安く出ているようです。そこで、近所の店に行き、そういう車を探してもらったところ、条件も合い、あっさり決定！
色はもちろん「さくら色」にしたかったのですが、残念ながらありませんでした。
似た感じの色を選び、「さくら号」と名付けています。
購入のきっかけは「さくらとの面会」ですが、以前からお互い口に出さないだけで「欲しいな」と思っていたので、結局さくらは「ダシ」にされたような気がします。
そのほかにも、彼女の誕生日と予定日だった毎月8日と21日は勝手に"記念日"として楽しんでいます。
といっても、いつもは3連パック売りのプリンが1個売りの少しだけ豪華バージョンになったり、発泡酒が本物のビールになったり、とささやかなものですが（笑）
しばらくは、彼女をダシに楽しんでもいいのかな、と考える今日この頃です。
こんな両親を許してね、さくら。
